そういえばそうかも... | ふじなまさきなまの「俺は強い」

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偉そうに「俺は強い」と威張っているように見えるかもしれませんが、弱いから、強くなりたいからこう言ってるのです。「そうなりたい」と願う「アファメーション」です。

今週の頭から教育実習生が来ています。

例年のことですが、自分でやってしまう方がどれだけ楽か。。。

ま、でも教育実習生を指導することで、毎年勉強になるからそれはそれでとても有意義なことです。


今回も早速良い勉強をさせてもらいました。

今日はそんなお話。


保健体育の授業。

このところ毎年教育実習生には 「環境問題」 を担当させています。

昨日のあるクラスでの第1回目でのこと。


とりあえずお決まりのように、「現在問題になっている環境問題には何があるでしょうか?」

というような質問のあと、

我々の生活自体がどれだけ環境にダメージを与えているかを意識させる話しに。


で、日常生活を考えてみよう。 と。


ゴミの問題。

生活排水の問題。


そういえば、以前数年前に某卒業生と会って、なぜか授業での話となり、環境の授業でその子が、

「我が家では、テーブルに何かをこぼしたときはティッシュで拭く」 といって、クラス中から「え~~!?」っと、白い目で見られるということがあった。

俺もその子もその時のことをはっきりと記憶していた。記憶に残る授業!^^;

しかし、その子は「我が家ではそれを続けている!これは譲れない!」と、良く覚えていないが母親のやり方を盾に熱弁を振るっていた。今はもう社会人となっているが、未だに自宅にいるはずだ。きっとまだその家ではティッシュを使っていることだろう。

おい、元気で働いているか?^^v


さて閑話休題。


で、下水道の話になり、

東京都ではほぼ100%の下水道普及率となっているのだが、その実習生の出身地である 宮城県石巻市 では、

依然、40数%の普及率だと。

で、「では、そういった地域ではどのように下水は処理されているのでしょうか?」

という話になり、話題は バキュームカー と ぽっとん便所 の話になった。


ところがです!


そのクラスには、11名も バキュームカー という言葉を 初めて聞いたという子がいたのです!!


これには 俺も驚きです。


しかし、考えてみれば、生まれたときからずっと下水道普及率100%の東京で暮れしていれば、そうなのかな、と。


自分は子供の頃には 汲み取りやサン が定期的に来ていました。

遊んでいてバキュームカーが来ると、「わ~~、便所車、便所車!」と言って逃げ回っていましたもの。

今思えば素晴らしい時代です!


で、ふと我が子=今の生徒とほぼ同じ=で考えてみると、奥さんの故郷山形に行ったときに、

最初のうちは ぽっとん便所 だったので、上の子はそこを使った経験があるものの、滞在中にバキュームカーが来たことは無かったと思います。

と言うことは、聞いてみてはいませんが、ヤツもひょっとしたら知らないかもです。

下の子は、上の子よりいろんなことを知っているので(^^;)、あるいは知っているかもしれませんが、

彼はぽっとん便所を使ったことはないかも。

(山で野糞はさせたことがありますけどね^^;)

バキュームカーは見たことが無いでしょうし、あの匂いの記憶もないでしょう。



と言うことは、今の生徒達には、

バキュームカーを教え、屎尿の処理方法を教え、現代の下水道のシステム、

下水の整備されていない地域での処理浄化槽のことを教えないと、

少なくとも、上・下水道と水に関する環境問題を本当には理解してもらえないのでしょうね。


今更ながら、新たな発見でした。

これまでは、 どらえもん の時代 や さざえさん の時代 を例に、ドブと河川の話はしてきましたが、

肥溜めや汲み取り式のトイレの話もしたくなりました。


そういえば、その昔 肥溜め が有った時代はさすがに自分でも知りませんね。

でも、田舎で子供の頃におじさんから 

「遊んでてな、落っこちるんだ。で、そのままなんて帰ってこれねぇから、服のまま川に入って洗い流して、乾いてから家に帰って来るんだ。それでもな、臭くて 結局 叱られるんだ。」 

なんて話を聞きましたよね。

良い時代だったのかもしれません。


田舎ではヘリコプターによる 農薬散布 を かっこい~~ と言いながら、眺めてました。

今考えると、危険きわまりないですよね!


教育実習に来ている学生自身も、昔の状況は知りません。実感がないのです。

我々 公害世代 が体験したことも 当然知りません。

その意味では、環境はかなり改善されてきたと言うことが言えるのかもしれません。

少なくとも、狭い地域での 公害問題 は。


それらを知らずして、もっと実感のない生徒に環境問題を教えるのは、難しいですね。

かろうじて、汲み取りやサン や どぶ 、 ヘドロ を知っている 我々 公害世代が、

やはりもっとしっかりと環境問題を伝えていかなければならないのだろうなと、さらに強く感じた次第であります。


そういえば、ウルトラQ とか、ウルトラマン とか、多くの怪獣は、科学の進歩により生まれてしまった 文明の被害者 だったし、

そういったことをさりげなく考えさせてくれていた とても良いドラマだったのだろう、と思います。


ちなみに、我が家には ウルトラQ のビデオが有ります! v^^v 自慢です。