私はコーチングの勉強をするためにクリス岡崎さんのスピードコーチングセミナー を受講していました。


その際、講師の方が非常に興味深いワークを見せてくれたんです。


その時は受講生が40人位いたのですが、その中から一人前に来て貰い、こう言いました。



「それではこの椅子を持ち上げるのに,、がんばってみて下さい。」



受講生はなぜそんな簡単な事をわざわざ言うのだろうと、少し釈然としない表情をしていましたが、それでも「はい、がんばります」と言い、椅子を持ち上げようとしたのです。



よっしゃ!がんばるでー!!

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しかし実際やってみて、講師のこの言葉に罠が仕掛けられていた事がわかりました。


そう、人は「がんばる」事はできないのです。


椅子をがんばって「持ち上げる」事はできます。


しかし、椅子を持ち上げるのに、「がんばる」事は出来ないのです。


その受講生はどうがんばっていいのか、というかがんばるって具体的にどうしたらいいのかわからず、右往左往していました。


見ていた私達も、はっと気付き、がんばるって具体的にどうしたらいいのかわかりませんでした。



人はとかく「がんばります!」とか、「がんばって下さい!」など、がんばるという言葉を使いがちです。


しかし「がんばる」とは、具体的な行動を示す言葉ではないのです。


がんばって○○をする。がんばって○○を手伝うなど、具体的な行動を意識しながら使うのなら良いのですが、ただがんばる…となると、本当は具体的に何をしたらよいか分からない状態なんです。



日常的に私達はただがんばるという言葉を使っています。


しかし無意識で使っているため、本当のところは具体的に何をしたらよいのか分かってないのです。


分かってないのにがんばるという返事だけしている。


でも具体的に何をしたらよいのか分かってない。


だから行動に移せず、何も変わらない…。


ただ「がんばる」だけでは日常は変わらないという事の正体ですね。


だってがんばろうにも、がんばれないんだもの。がんばるって具体的な行動じゃないのだから。


おお、怖…。




私にはビジネスのメンターがおりますが、その方は「がんばる」という言葉をこういう風に使っておられました。



「顔晴る」



と。


これならば行動が具体的なんですよね。


顔を晴らせばよいのですから。


もし自分の顔が曇っていて晴れてないのであれば、それが何が原因でどうしたらよいのか。


顔を晴らすというゴールがあり、それを達成するためのプランが練られるわけです。


なりたい自分(顔が晴れた状態)から逆算した具体的なプランを練る事ができるんですよね。




「がんばる」という言葉はあまりにも日常的すぎて、私達の無意識に擦りこまれまくっています。


しかしその実、実はがんばるという言葉は具体的な行動を示す言葉ではない、つまり何か行動を起こす言葉ではありません。


ビジネスの成功者はこういう事を分かっているから、無意識の調整をするためにきっとこういう言葉を使うのだと思っています。




人はがんばって○○することはできる。


でも、ただがんばる事はできない。


具体的な行動をともないながらがんばるという言葉を使うか、顔晴るという具体的ながんばるを使う。


もしくは合わせ技で「顔晴って○○する」という言葉にするとなお良いですよね。


だってしかめっつらで何かしている人より、顔晴れ晴れとした人と仕事をしている方がいいですから(^^)