マンサク(写真右、手前にはこのあと開く柏葉アジサイ)、ハナミズキ(写真左にチラリ)に続いて、モッコウバラ(白木香薔薇)がそろそろ満開に近い。早春から初夏にかけて白い花が家では連続開花中だ。
モッコウバラは蔓性の原種に近いバラで、ほとんどトゲがない。グングンと伸びて、5月頃小さな八重の小花をたくさん付ける。花が楽しみでシュートを剪定しなかったので、玄関周りを覆い尽くす勢いだ。
街でよく見かける黄色いモッコウバラは小鞠のように小花がこんもりと咲くのだが、白はあまりかたまらず、2センチほどの可憐な花は写真だと目立たないかも知れない。
園芸サイトや図鑑を見てみると、黄色には香りがなく、白花は上品なよい香りがするとあるが、それほどハッキリと薫るわけではない。いわゆる薔薇の香りというよりは、微かにバニラに近いかなぁ。
天候に恵まれるこの季節、風に揺れるモッコウバラは、家の中から眺めてもじつに可愛い。
風が見える。
カレンダーで分かる季節に加えて、気温や、風、香り、植物や虫や鳥など自然から感じる季節には、リアリティがある。
街に住んでそれを感じ取るためには、人の手でそれを再現しなくてはならない。近くに、本物の自然があれば良いんだけどね。