進化 | TRAGEDIES TOPIARIES

TRAGEDIES TOPIARIES

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社会学者のマーク・グラノヴェッターは

 

「暴動モデル」

暴動一歩手前の状態にある群衆のきわめて単純な数理モデルを用い

群衆のひとりひとりに「閾値」があると考え

じゅうぶんな人数が暴動に加われば自分も加わるが

それに満たないときは自制するという値になるとし

 

一部の人々、いわゆる「煽動家」は、閾値が非常に低いが

学生会の会長のようなほかの人々は閾値が非常に高いとした。

 

だが、だれもが社会的影響の閾値を持っており

現実がそれを超えると冷静な行動は

暴力へと傾斜する。

 

 

クレイジーな者からガンディー(他の全員が暴動を起こしても、自分はやらない)まで

群衆の行動について意外な教訓を引き出してくれる。

 

 

現実社会の選択はほとんどの場合

グラノヴェッターのモデルのようなー暴動を起こすか起こさないかー

二者択一ではなく多数の選択肢がある。

 

現実世界で我々は影響を与え合っているが

その仕組みは閾値のルールほど単純なものでない。

 

長年にわたってさまざまな

累積的優位のモデルが数多く研究されているが

 

累積的優位のモデルが

どのモデルでもごく小さいランダムな変動がしだいに大きくなり

 

中国で一匹の蝶が羽ばたいたために

ひと月後にはるか海の彼方でハリケーンが発生するという

カオス理論の有名な「バタフライ・エフェクト」に通じるものがある。

 

1969年、社会学者のモーリス・ゼルディッチは

小さな集団の仕組みを研究し、理論に基づき

大きな集団に広く適用すべきだと主張した。

                  ダンカン・ワッツ   「偶然の科学」より

 

シリアでの内戦アレッポ制圧で

多くの犠牲者が出ていて

フェイスブックで助けを求める悲痛な声を知った。

 

日本人の自分達に準えると、毎日が普通に暮らせて(テクノロジー犯罪は置いておく)

内戦のある国が

全くわからない世界になってしまっている。

 

ニュースの映像では

まるで勇敢さを見せつけるように

銃を抱えて走る兵士達の様子が映り出された。

 

争いはどれくらい続ければ終いになるのだろうか

 

ゲームみたいにまだこれから先も続くのか・・・

 

アーサー・C・クラークは著書に

同じ人類が争う地球を

他の星の高度 知性体(サピエント)に危険視されるだろう、

と書いている。

 

一刻も早く世界の状況を変えられるといい。

 

今日は、U2のSECONDSを聴いた。