人口が増えた! | エコビレッジもろつか歳時記

人口が増えた!

 日本は、2011年から人口減少社会に突入したと言われています。諸塚村は、過疎地域に指定されており、1960年以降、人口が減り続けてきました。ところが、今年2014年は、わずか1人ですが昨年比で人口が増えました(10/1比)。おそらく半世紀ぶりのことと思います。


 特徴的なのは、5歳未満と20代人口の増加です。諸塚村は、通学できる高校がありませんので、15-19歳人口が進学による転出のため、90%近く減少します。ところが、近年の特徴として、高校や大学卒業後、あるいは就職後にUターンで戻ってくる例が増えています。また、10年前まではほとんど見られなかったIターンの事例も珍しくなくなりました。

 また、子どもの教育のために家族で都市部に引越して、父親が農山村に通勤する例が全国的に広がっているようですが、それもいまのところはそれほど増えてはいないようです。


 2011年に2011-2020年の諸塚村総合長期計画を作成するときに、将来人口の推計をしたのですが、全国的な統計調査機関が作成した数字は、とても悲観的なモノでした。その折に、「この規模の自治体であれば、画一的な取り組みではなく、1人1人を口説いて、1人1人に対応した、定住促進と結婚対策、子育て支援を行えば、人口減を少しでも少なくすることは決して不可能ではない」として、高い目標を掲げました。まだ、結果を云々するには早いですが、今のところ、2015年の予想人口を、かなり上回りそうです


 人口そのものがすべてを規定する訳ではないですが、地域を支えるのは人です。山村に住まいことは、仕事や教育などの問題で厳しい面は多いですが、それを補ってあまりある魅力があるのではないでしょうか。それが「解る人が増えてきた」というには、早計ですが、 1人1人が地域を支える、小さなムラだからできる人口減社会の対処の仕方の模索を続けていきたいと思います