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2016-12-29 17:56:53

POST-TRUTH(脱・真実)でなくRESPECTIVE-TRUTH(地域の真実)へ

テーマ:地域づくり

2016年12月29日(木)
 季節外れの台風に、大寒波と大荒れの1年を象徴するような12月もあと3日となりましたが、皆様に大変お世話になりました。本当にありがとうございました


 2016年も、様々な出来事がありましたが、個人的には、中国、東京、北海道への行く機会をいただき、執筆依頼もずっと暖めていたテーマを元にしたものを2本書きました。仕事の上では地方創生の総合戦略事業の柱の2つである、①フェアウッド・フェアフーズ事業の推進②世界農業遺産のPRが、大きな転機を迎えました


 地域の特色を活かそうという「地域創生」は、他地域との競争と思われがちで、実際補助事業の獲得競争の雰囲気もあります。実は決してそうではありません

 ご承知の通り、資本主義経済は、大量生産、大量消費に支えられ、モノの生産よりもお金の流れ、つまり流通が支配しており、規模の大きいほうが圧倒的に有利です。モノや情報が溢れ、金融緩和でマネーもジャブジャブです。より大きな量を支配した方が、総取りとなる仕組みです。機械的に同じモノを大量につくるビジネスモデルは、すでに日本を離れ、より安く大量につくれる海外に移っています。

 

 ところが、地方創生のカギとなる地域資源は、農林産物を始めとして、その地域にしかないモノであり、数が限られ、経済を支配するには圧倒的に量が少ない。儲けが少ないのです。日本の地方で従来型の多品種少量生産のビジネスモデル通用しなくなっています。問題は、その価値を正当に評価する方法と、マスメディアや流通に支配されずに生産者と、それを必要なユーザーとをつなげる手法です。ここに戦略の生まれるヒントがあり、地方創生のキモになります

 

 諸塚村のFSC(R)森林認証の木材やしいたけは、その可能性を秘めた商品であり、フェアウッド、フェアフーズです。そして世界農業遺産として、諸塚村の多品種少量生産の複合型農林業を世界が認めてくれました。だから、この素晴らしい商品を、それを評価できるユーザーに、安心安全を担保しつつお届けしたい。品質や生産者の製法を重視し、効率は悪いけれど、それを地道に、正直にユーザーに伝えて、少しづつネットワークを広げていく。今年は、その可能性を大いに感じる1年でした

 

 一方で某国の大統領選や、某企業のサイトでは、誹謗中傷と虚偽の情報が乱れ飛び、「事実」や「何が正しいか」でなく、「誰が好きか」「どっちが得か」のエゴが正当化され、世界を動かすような激流が起こっています。オックスフォード大学出版局が、今年の英単語として「POST-TRUTH(脱・真実)」を上げているようです。真実の先に、もっと重要なモノがあるというのでしょうか

 20世紀末に、思想界や建築業界にPOST-MODERNの時代がありました。当時は一世を風靡しましたが、建築に限って言えば、近代建築を超える新しい潮流を目指したのでしょうが、近代建築の批判に終始し、ついに独自のスタイルは見つけられずにバブルの崩壊と共に消え去りました。多くの建物は、わずか十数年の命で解体されたものも多くあります。

 

 歴史的に見ても、世界は必ずしも正しい方向に進むとは限らないのですが、この「真実よりも自我が優先される」流れがずっと続くとは思えません。むしろ、それを変だと思っている良識ある方、訴える手段と機会を持たないだけの「サイレント・マジョリティー」が多数存在すると思いたい

 とはいえ、私たちは支配が目的ではないので、決して多数でなくても、真実を重視する方とのネットワークが出来ればそれで良い。地域の実情に合わせ、人の知恵と連携で地域の課題を自分たちで解決するためのチャンスは必ずあるはずです。バラ色の未来がある訳ではないでしょうが、地域にはその地域の真実(RESPECTIVE-TRUTH)があるはずです。経済を超えた真の地域の時代の夜明けが近いことを願っています

 

 長文となってしまいましたが、皆様良いお年をお迎えください
 そして、新年もご指導ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます

 

イベント案内 

森林体感エコツアー  平成29年1月28日~30日

http://blog.morotsuka.jp/industry/2016/12/76.html

平成29年1月28日~29日 戸下神楽
平成29年2月4日~2月5日 南川神楽
平成29年3月4日 日本一早い!諸塚山山開き

第10回世界森林認証祭り「森の恵みの感謝祭」
平成29年3月18日(土) 宮崎市開催予定
※是非、お気軽に遊びにおいでください!
 

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2015-12-31 10:44:01

2015年、地域創生からフェアウッドへ

テーマ:地域づくり

2015年12月31日(木)太陽

 暖冬とは言え、年の瀬になると流石に明け方に氷点下の日が続いています。雨も降らず、雪も降らずで大掃除や外の仕事ははかどり、庭のしいたけはやや乾燥気味で水分が欲しいようです

 2015年も様々な出来事がありましたが、諸塚村では①西川新村長誕生②中心商店街まちづくり本格始動③世界農業遺産の認定が大きなニュースでした

 全国的には、地域の特色を活かそうという「地域創生」の新しい風が吹き荒れました。従来の補助金政策から脱し、地域の実情に合わせ、人の知恵と連携で課題解決をする理念は素晴らしく、地域のことを自分たち解決しようという良い機会を持てました


 わが村も、もらえるモノはもらおうとは思い、策は打ちましたが、交付金事業の提案競争の様相に変わりつつあるような気がし、ちょっと待ってくれといいたいような話もちらほら出てきます

 本質は地域づくりを自らが考えて行い、その先進自治体には国も支援しようということなのですが、「交付金があるから」という話から、議論がスタートしている例が多いのも否めない


 「人はパンのみに生きるにあらず」...お金だけを求めないで、神の言葉を生きる糧にしなさいという聖書の言葉ですが、宗教はともかく、人との関わりの中で生きる相互扶助の術を持つ事は大事です

 現代社会はお金だけで解決し難い課題が多い、いやお金が生み出している問題も多いことからこそ、人を重視し、人間の関わりを大事にする施策に取り組む、これは大都市では難しいかもしれませんが、ひとりひとりが主役になれる「地域」であるからこそできるものです


 今こそ課題の本質を他人のせいにせず、自ら見つめ直す機会にしたい
 いたずらに駆け引きや競争に走らず、冷静に住民ニーズに対応し、自分たちの行動やつくるもの、そしてそれが生み出す価値が、次世代にも評価されるべく努力したい。それが地域創生になるのだと思う

 昨年の環境白書には、環境負荷に配慮したグリーン経済が大きく取り上げられました。持続可能な「自然資本」の調達のため、環境負荷に配慮した企業活動をすべきという社会的圧力が強まってきましたことの現れでしょうか。

 従来は手間も掛かり、汚れやすく傷みやすいといわれ敬遠されていた木の活用が評価されるようになり、最近公共施設の木質化の取組が大きく取り上げられることが多い様に感じます

 街年末に話題となった東京五輪等の複数の公共施設もフェアウッド調達が義務付けられるようです

 来年3月末に新しくできあがる諸塚村の商店街は、村の販売所、JA、Aコープ、森林組合、商工会などの公共的な建物を含めて、すべて木造という希に見る木造商店街になります。もちろんフェアウッド、諸塚村のFSC森林認証材です

 
 2016年も激しい変化の年になることは間違いないと思いますが、いい波が来ても、大きな壁が出来ても、一喜一憂することなく、これまで続けてきた取組を前向きに地道に続ければと思います

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2015-02-04 08:08:55

テロとの戦いと集落の祭り

テーマ:地域づくり

2月1日(日)

 一昨日の金曜日から日曜日にかけての3日間、地元集落の神楽が奉納された

 金曜日が神高屋建てなどの準備作業、土曜日の昼から奉納が始まり、日曜日のお昼まで続き、その後に撤収と、打ち上げまでしっかり行う、神楽三昧の3日間である


 その最中、神楽のクライマックスのひとつである、天照大神の登場する前、日曜日の夜明け前に、邦人殺害の不幸なニュースが飛び込んできた。世界中がテロ騒ぎで、政治的・宗教的・文化的対立の中でお互い攻撃し合う混沌とした世の中で起きた不幸に、犠牲者の魂よやすらかなれと祈るばかり

 

 世の論調は、この事件に屈せず「テロとの戦い」をもっと、であるが、果たしてそうか。ある本で、「戦争」の反対は「話合い」、「平和」の反対は「混沌」であると書いてあった。戦争を選ぶか、平和を選ぶかという二択はない。戦うか話し合うかの行動の選択の結果、平和か混沌かの状態が決まる


 テロをなくすために戦いを選ぶことに正当性はあるのか。話し合える相手ではないと言われるかもしれないが、まず話し合うことは大事で、日本の選ぶ道は、空爆など軍を動員する既存の大国への支援ではないと思う


 そもそも異文化の地に乗り込んで、宗教も考え方も全く違う人に対して、異文化の価値観である民主化を押しつけようと、武力介入を繰り返したことが正しかったかのか。つい100年前まで現実であったアフリカや南米の植民地化プロジェクトと全く同じではないかと思ってしまう


 閑話休題


 神楽の夜は、地元や親戚、観光者、神楽研究者、ファンなど、いろいろな方がいろいろな事情や目的で、小さな集落に集まる。無礼講だから、来訪者はどの家でも上がることが出来て、そこで振る舞いが行われ、家の人たちは一晩中接待をする


 考えて見れば、全く無防備な状態で、見ず知らずの人同士が一昼夜を過ごす異質な空間を、神楽は生み出す。悪意のあるモノがいれば、ひとたまりもない空間である。記録によると、戦前は、どの集落もこんなオープンな祭りをしていたけれど、その後の時代の変化とともに、治安の問題や担い手の問題で、祭りを止めていくところがほとんどであったようである


 わが集落は、若い人も多くいて、舞手から接待、世話係などなど、全員参加で取り組む。かくいう私は、「焼酎沸かし」という、特殊で素敵な役割をいただいた。

 村へ戻った若手は、「神楽があるから戻りたかった」とも言う。いろいろな事情や都合はあることは間違いないが、老若男女が、価値観をひとつにする空間があるからこそ、地域の運営ができているとも言える


 このような祭りとしての神楽が残り、担い手がいる奇跡のような集落に生まれたことを誇りに思い、次の世代へとつなげて行くことが私たちの使命なのだろうと改めて思った夜であった

 

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