6月30日(土)

今日で6月も終わりですか…結局6月も家賃と倉庫代が消えただけで何も成果は無し。
ツラいですね…出費だけが課さんでいくのは…でもまだ他社と同じリングに立てていないワケですから卑下せず、時を待とうかと思います。

弊社製品は税込¥238,000と電動バイクの中でも高額商品に分類されます。
では、なぜそんな価格なのか?を検証してみましょう。
まず電動アシスト自転車を例に考えてみますと、普通の自転車に電動アシスト機構とバッテリーが付いているくらいだと思います。(単純に考えてしまいスミマセン)
高額な電動アシスト自転車ともなると原付バイクと大差無い…ってか、それ以上の18万円台なんて車種もあるんですね。
そういった高額な車種を見ても、電動アシスト機構とバッテリーが無ければ普通の2~3万円台で売られている自転車と見た感じは変わらないですよ。
それが電動アシストが付くと5倍以上の値段になるワケですが、電動アシスト自転車はほとんどリチウムイオン電池を採用しております。
電池容量は一般的に25V~26Vで、アンペアは低いモノで3Ah~高いモノで12Ahまであり、カタログで見る限りではその電池のアンペアによって車体価格が異なっております。
なので電池容量が大きいのに容量が小さい製品より安い場合は、その容量が小さい電池を採用している車種の車体側に何か違いがあるのだと思います。
ヤマハさんの「PAS ナチュラT」が25.9V/2.9Ahのリチウムイオン電池搭載車でメーカー希望小売価格が¥89,800でした。
そしてPanasonicさんの「ビジネスビビ・20」が25.2V/12Ahのリチウムイオン電池搭載でメーカー希望小売価格¥183,000…というように価格差があります。
もちろんその価格差が全て電池の容量の違いによるモノではありませんが、電池が大きく価格に影響しているのは確かです。
…というように電動アシスト自転車でも性能(ほとんど電池の)によってこれだけ価格差がありますが、電動アシスト自転車の場合は決して安いから悪いということはなく、ご購入者の用途などご自分にあった製品を購入いただけば良いのです。
だってほとんどヤマハ、Panasonic、ブリヂストン…という日本の大手企業が生産しているのですから。

では、これを電動バイク(50cc登録:定額出力600W)に置き換えてお話しますが、価格だけで見ますとメーカー希望小売価格で¥89,800~¥312,900ほど(一部のビジネスモデルを除く)までが販売されております。
これを鉛酸電池(シリコン電池含む)とリチウムイオン電池採用車種とで別けてみると、鉛酸電池採用車種は¥89,800~298,000までと幅広くありますが、平均値で見れば15万円くらいだと思います。
リチウムイオン電池採用車種は¥138,000~¥312,900までありますが、平均値で見ても20万円以上します。
先ほど電動アシスト自転車を例にお話ししましたが、リチウムイオン電池の容量が4倍の車種が車体価格でも10万円近く高くなっているのです。
電動バイクのリチウムイオン電池採用車種で最も安いのが¥138,000ですが、電池容量は48V22Ahなので弊社(30Ah)や他社ともほとんど同じ容量の電池でありながら、この車体価格ですからね。
リチウムイオン電池が全て同じ規格で作られているワケではないので、品質の悪い(安い)材質などを使って製造しているか、よほど車体本体に費用を掛けていないか…と価格だけでしか判断できませんが、そう思わざるをえないんですよね。
それだけリチウムイオン電池ってまだ高額なんです…オプション購入ですが、電動アシスト自転車の25.2V/12Ahのバッテリーが¥40,800ですからね。
電動バイク用の容量はその2倍くらいあるのですから…交換用として購入する場合だと¥80,000くらい(弊社製品のバッテリーも現状だと、このくらいの価格)になるのでしょうか?
初回は本体に含まれていたとしても…本体価格が¥138,000だと、電池の原価は?やはり電池は高いのならそれ以外の車体、モーター、コントローラーなどがいくらで作られているのか?
ちょっと怖いですが…企業努力で高性能で高品質の製品をこれだけ安く提供できているのでしたら大したモノです 敬服

なので上記の車種はリチウムイオン電池採用車種でも別格として考えますと、鉛酸電池採用車種で10万円~20万円、リチウムイオン電池採用車種で20万円~30万円というのが定番ではないかと思います。
…で、この2種の電池の違いが大きくモノを言うのが充電方式と電池寿命です。
一般的に鉛酸電池採用車種は電池を取り外して充電ができません。
(一部取り外し充電可能車種もありますが、取り外せる機構というだけで重すぎて危険なため、メーカーも推奨していないので鉛酸電池の取り外し充電はほぼできないと言えます)
その場合、直接バイクに充電器のプラグを挿して充電するのですが、電源が近くに無ければいけないのでマンション住まいのように駐輪場から部屋まで距離があると、その時点でほぼ鉛酸電池採用車種の購入はできなくなってしまいます。
その点、リチウムイオン電池採用車種は(一部取り外しができない車種がありますが)基本的には取り外して、電池のみ部屋に持ち運んで充電が可能なのです。
では電池の重量は…?と言いますと、これは容量に比例しています…電動バイクに主に使われているタイプでは15Ahで7Kgくらい、20Ahで10Kgくらい、弊社の30Ahで13Kgです。
容量=重量=航続距離とも言え、15Ah=7Kg=約30Kmくらい、30Ah=13Kg=約60Kmくらい(弊社製品)となるので、容量が小さい電池は軽いですが航続距離が短くなりますし、容量が大きい電池は重量が重いですが航続距離は長くなります。
(あくまでも基本的なお話です…車体重量やモーターの出力、その他の要素で航続距離は異なります)

弊社の電池は13Kgありますが、取っ手が付いた縦長のカートリッジ式なので持ち運びが楽です。
私も駐車場から家まで10mくらい離れているため、充電をするときは電池を取り外しますが重たいと感じたことは一度もありませんよ。
このように駐輪場付近にコンセントが無い方は割高であるリチウムイオン電池採用車種をご購入いただくしかないのですが、電池を寿命面から考えてもリチウムイオン電池採用車種をお勧めしたいです。
一般の鉛酸電池の寿命は2~3年ほどですが、リチウムイオン電池の寿命は鉛酸電池の3倍以上なので本体価格に10万円近い差額があっても、2~3年おきに電池代と工賃を払うのなら、取り外し充電をする必要が無くても長寿命のリチウムイオン電池採用車種を初めから選択しておいた方が賢いと言えます。
弊社のリチウムイオン電池も交換が必要になる頃(早くても5年後くらい?)にはもっと価格が下がっていると思いますし、充電するときと同じように電池を外して新品と入れ替えるだけですので交換工賃も掛かりませんしね。

多くの鉛酸電池採用車種は中国品質そのままです…私も数社の中国メーカーから鉛酸電池採用車種の見積もりも取っておりますので車体の輸入原価はだいたい知っています。
ハッキリ言って鉛酸電池採用車種は安いです…それは中国で流通している車種をそのまま、特に日本輸出用だからと言って莫大な開発費が掛かるような大きな改良はしていないはずなので。
だからスペックが低いとは言え、10万円以下で販売できるような車種まで存在するんですよ…で、その程度の製品を15万円以上で販売しているメーカーは代理店卸価格分を入れているのでそんな価格になるのでしょう。
なので低スペックの鉛酸電池採用車種でメーカー直販なら10万円以下で販売できますね…それが実際の価格と製品品質です。
それがリチウムイオン電池採用車種となると様相がガラッと変わるんです…同じ車種でも全然見積もり金額が変わります。
これだけ普及している鉛酸電池はメーカーや品質もピンキリあって価格も相当安いでしょうが、リチウムイオン電池となると製造メーカーも限られると思いますので市場価格がなかなか下がらないのです。
それでリチウムイオン電池採用車種が安くても20万円前後となってしまうのですが、中国国内ではリチウムイオン電池を搭載している車種はあまり流通していません。
それは(電池の価格が高いから)車体価格が高くて手が出せないというのと、充電環境が整っている(街中の充電スタンドやマンションの駐輪場はほぼ電源完備)ので、リチウムイオン電池である必要がほとんど無いのです。
鉛酸電池は中国で安いですし、電動バイクの販売店はあちこちにあるので、どこでも電池交換ができますしね。

中国No.1のシェアがあると思う「新日電動車」の販売店と、

日本にも正規代理店がある「雅廸電動車」の販売店です。
このような中国国内でも大手の企業はほとんどの市や県(中国は県の方が小さい)に販売店があります。

中国メーカーが製造するリチウムイオン電池採用車種は主に海外向けになるため品質管理もしっかりされていると思います。
弊社でもリチウムイオン電池の規格書やMSDS(Material Safety Data Sheet)はメーカーから取り寄せて保管しております。
リチウムイオン電池採用車種の価格の根拠と安全性(品質)について、少し理解していただけましたでしょうか…?
結論を言えば…電動バイクは居住環境に関係無くリチウムイオン電池採用車種を購入されることを強くお勧めするのと、そのリチウムイオン電池採用車種は安くても20万円前後からですが、電池の交換サイクルが長く、海外輸出モデルが多いので品質も安定している車種が多い…そうなると電動バイクの相場は20万円以上がスタンダードなはずなのです。
それがデフレ時代だからって安いだけのインチキを最初に普及させられちゃったもんだから私たちが苦労するんですよ~
けっこう普及し出したのが2~3年前からと考えると、ちょうどそろそろ鉛酸電池の交換時期になると思いますし、既に故障している製品もかなりあるでしょうね。
それが消費者も「このスペックで安かったし中国製だから仕方がないか…」で済ませてしまうから業界が発展しないのだと思っています。
弊社製品「EGC-02(NOVI)」は今現在ドイツ、オランダ、ポーランド、イタリアで30万円くらいで売られている電動バイクです。
それを弊社ではインバーターも付けて¥238,000でご提供させていただいております。
50ccでも「ビーノ」のように20万円くらいする製品もありますので決して高い金額でもなく、購入後の維持費(ガソリンより安い電気代、エンジンオイル交換など機械的なメンテナンスが少ない)を考えたらお得なことは確かですし…何よりも排気ガスを出さないので地球温暖化ストップに少しでも貢献しているというエコ意識を持つことができます。
そして日常生活の中でもエコ意識がもっと芽生えてくると思うのです…法律でそう決まったワケでもないので無理して何でもエコにする必要は無いですし難しいのですが、自分はあと数十年しか生きないから…というのではなく未来の子孫のことも1人1人が少し考えましょうか。
車やバイクが電気になるだけで全世界で考えたら相当な量のCo2発生を抑えられるんでしょうね。
その点で中国はバイクで電動化が90%以上?は進んでいると思うので大したモノだと思います。
でも、まだまだ人民の気質と言いますか…見えない所は手を抜いて作ったり、雑だったり、いい加減だったりするので、輸入後に手が掛かっているメーカーが多いのです。
その点「えこげんちゃ」の製品は欧州クオリティですのでご安心ください。

今日も電動バイクについて熱く語ってしまいましたね…最後までご精読ありがとうございました。


えこげんちゃ
横浜市金沢区泥亀1-17-28
TEL:045-370-9294
月曜定休 営業時間10:00~18:00
http://www.eco-gencha.com/