歯髄壊死(しずいえし)とは、歯の神経が死んでしまうことです。

よくある歯髄壊死の原因は
●深い虫歯
●虫歯の治療後の露髄(ろずい:神経の露出)
●歯の外傷(打撲や脱臼、破折)
●重度の歯周病
●歯のマイクロクラック(ひび割れ)
●隣在歯の根尖病巣の拡大に伴うもの
など

これらのものは臨床上比較的頻度が高いものです。


ところが、歯に虫歯も外傷も全く無いのに歯髄壊死を起こすことがあります。

例えば
●歯列矯正による歯の移動に伴うもの
●噛み合わせ不良に伴うもの(咬合性外傷)
など


原因のはっきりしない疾患は、実にたくさんあります。

しかし、目をそむけずに観察を続けることで、疾患の原因が見えてくることも少なくありません。

結果には必ず何らかの原因が存在しているものです。

正しい診断を行うには、先入観を持たず、常識を疑い、物事をとらえる思考が大事なのでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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