私は、化粧品と製薬の業界を15年担当しています。


ドラッグストアと薬局にある商材を


たくさん担当してきました。



今日の新聞で大手電気量販店が


薬の販売に乗り出すと言う記事がありました。


今薬局でドライヤーなどの美容家電が売られる時代なので


逆もあると思います。



この背景には、来年春からの登録販売者制度というのがあります。


薬剤師でなくても、登録販売者という資格をもっている人がいれば


薬局でなくても医薬品が売れるようになるという


制度が施行されるからです。


メーカーから見れば、販路が増えるのは


いいことですし、消費者からみればどこでも


買えるのは便利になりますね。






私はこの制度と商品開発、売り場の変換を今


徹底的に調査をしています。


売り場によってお客様は欲しい商品が違うし


してほしいサービスも違います。



ニーズがある商品を出すことが大切。


その商品で暮らしがこう変わるというイメージを


きちんと持っていることが大切です。


何となく流行っているからという二番煎じの


商品は長続きしません。




20年以上右肩上がりで成長を続けた美容


業界もここ1年で大きく売り上げを下げています。


化粧品の海外モノは5年前から苦戦しています。


しかし確実にシェアを伸ばしている商品があることも事実。




売れるものにも理由がありますが、


売れないものにも理由があります。



同じような商品が山ほどありませんか?


モノづくりを社内の多数決で決めていませんか?


ターゲットに近いモニターをやりましたか?


この商品が流行っていることをイメージできていますか?


PRの戦略は半年先まで明快ですか?


商品は王道(スキンケアならば肌を改善する)の使命を全うできていますか?



これからクリアになっていないものは化粧品や薬品に限らず


売れません。売り場に並んだとしても


3カ月以内で返品されてしまいます。



薬や化粧品は、返品率が低く、リピート率が高いことが


いいのです。売り場にどーーんと並んで


どーーんと返品されるよりもジワリジワリと確実に


売れていくことが大切。





化粧品であれば百貨店・専門店・バラエティストア


スーパーマーケット・コンビニエンスストア・ここ5年は通信販売。クリニック専売品


それぞれ売りやコミニユケーションは違います。





登録販売者制度の導入でまた薬品や化粧品の販売が大きく


変わります。時代にあわせて


変われることがマーケッターの使命だと思います。


毎日が勉強です。