中国株、時価総額で欧州株を抜く | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

中国株、時価総額で欧州株を抜く

中国は長年、欧州をしのぐ経済成長を達成してきたが、今度は株式でも欧州を追い抜いた。

 

 中国本土市場と香港市場に上場された株式を合算すると、中国株が世界全体の株式市場に占める割合はいまや欧州株を上回る。ビスポーク・インベストメント・グループの資料によると、現在、世界全体の上場株(時価総額)に占める割合は中国株が16%で、欧州株は約15%となっている。

 

 同グループによると、中国は2015年に一度、欧州を抜いたことがある。中国本土株であるA株が急伸したためだが、この時はすぐに反転して抜き返された。だが6月27日以降は、中国株の時価総額がドルベースで欧州株を上回る日が大半を占める。

 

 もっとも、世界経済と金融市場で中国の影響力が増していることを考えれば、そうなるのは当然との見方は多い。

 

 一方、欧州株は最近、下げに転じた。欧州主要企業600社で構成するStoxx600指数は1年前に比べて6%近く、2015年の高値に比べて約10%下落している。

 

 これは欧州の銀行の低迷、さらに英国の欧州連合(EU)離脱決定やギリシャ問題などが原因で、欧州に対する心理が悪化したためだ。Stoxx600欧州銀行株指数は今年、およそ27%下げている。

 

  とはいえ、多くの中国企業の「時価総額」はやや不透明である。透明性が高く広範囲に分布する先進国企業より推計に頼る部分が多くなるためだ。