干ばつの米中西部で降雨が予測され穀物相場は急落
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米国の製造業データが弱い内容となったことで、米連邦準備理事会(FRB)のQE3(量的緩和第3弾)観測が高まり、24日のスポット金は小幅に上昇した。発表された米製造業購買担当者景気指数(PMI)・速報値は51.8と、予想の52.0を下回ったほか、2010年12月以来の低水準となった。弱い製造業データが米製造業の回復が力不足であることを示唆したことで、FRBのQE3観測が強まった。同時に、米国が発表したリッチモンド連銀製造業指数はマイナス17と、前回のマイナス3から低下したほか、事前予想のゼロをも下回った。このデータも米製造業の軟調を反映した。また、HSBCが24日発表した7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)速報値は49.5と、6月確定値の48.2から上昇した。このデータが金相場の支援材料となった。但し、悪材料も多くて、特に悪化しているのは欧州問題である。ドイツが発表した7月の PMI製造業・速報値は6月の45.0から43.3に低下し、7月のPMIサービス業・速報値も6月の49.9から49.7に下落した。弱いドイツの製造業・サービス業データから、ユーロ圏最大の経済大国であるドイツも欧州債務危機から悪影響を受けたことが見られる。一方、スペインのカタロニア州も財政支援を要請する可能性がある。カタロニア州政府は、中央政府へ財政支援申請の可能性を検討しているが、現在は申請を提出する段階ではないことを明らかにした。その他、ある欧州連合(EU)高官は、ギリシャが追加の債務再編を行うべきであることを示した。最終的には、当日のスポット金は前日比4.2ドル(0.27%)高の1,580.7ドルで終了した。スポット銀は小幅に下落し、前日比0.07ドル(0.26%)安の26.94ドルで引けた。
天気予報によると、米中西部で降雨が予測されていることで、24日の大豆先物は大幅に下落した。最終的には、当日のCBOT大豆先物8月限は前日比55.50セント(3.26%)安の1,648.50セント、同9月限は前日比59.00セント(3.57%)安の1,594.50セントで終了した。一方、利食い売りに押され、24日の小麦先物は急落した。最終的には、当日のCBOT小麦先物9月限は前日比37.50セント(4.09%)安の879.25セントで引けた。
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