東大と京大の入試の多様化について | 地球の未来を探す者

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その時点における筆者の感想を述べたものです。
よって根拠があるなしに関わらず書いています。

今年度から東京大学では推薦入試が、京都大学では特色入試が始まった。


1.東大は100名の募集で合格77名だった。初回にしてはうまくいったのではないか。条件が厳しすぎて志願者が少なかったということはあるが、これは調整していけばよいわけだ。
京都大学も同様で、定員割れが続出したようだが、これも次年度以降考えればよいことで、従来の入試で一律にやるよりよほどよい。


2.ただし問題点もある
京都大学の特色入試において、数学が難しすぎるという声があったようだ。私は、これははっきりいって問題があったと思う。

理学部だっていろいろあり、野外で地形や地層の調査をする人もいれば、植物の分類をする人もいるわけだ。一般入試の問題ですら難しいのに、それに輪をかけたぐらいではない、猛烈な難問では、一部の才能しか見れないのではないかと思う。

ただ、もし数学や物理学の早熟の天才だけを探そうというのなら何の問題もない。彼らに高校レベルのテストなど必要ない。


京大特色入試に超難問 数学の筆記試験“五輪級”:京都新聞


また、このような入試で入った学生にたいしてフォローはあるのか。これは他の学校でも同じである。一芸があるからと入学させて、あとは自分でやれとは無責任である。


3.あと、個人的な興味なのだが、合格者の高校は、やはり名門進学校が抜きんでている。これは一般入試と同様である。ただし、もちろん一般入試では拾えない地方の秀才も合格しただろう。


東大推薦入試77人の「天才」たち:サンデー毎日


>東大の推薦は、1校当たり男女1人ずつという縛りがあります。開成や灘などの『トップ10』で全合格者の3割を占め、さらに関東の学校の集中や男子学生が多いという、偏った状況を改善するための制度設計といえます


マニアか業界関係者ぐらいしか興味がないと思うが、教育産業の対策についても書いておく。

予備校は今回は、対策がおおむね追いついていなかったようだ。


というか、はっきりいって、レベルが高すぎて手も足もでないという状態ではないかと思う。

そんな中で、ある塾の合格者が突出している。慶應大学のAO入試でも評判の塾なのだが、どうやったのだろう。知りたいものである。



2016年度東大推薦入試合格者詳細 AO義塾とは?:東大学歴研究会