特別養子縁組について調べてみました | アース&ムーンの特別養子縁組で子育て中

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長い不妊治療の末にBabyぽけっとさんから特別養子縁組で
生後2週間の可愛い女の子とのご縁を頂いた
天文好きなサラリーマン家族の話

今日は夫です。

奥様から特別養子縁組を相談された時、
はっきり言って予備知識ゼロでした。

奥様は数年前から色々調べていて、
Babyぽけっとさんのホームページや掲示板も
それこそ穴のあくほど見てましたので
その知識に追いつくのはまず無理です。

それでも2013年11月にBabyぽけっとさんの予備軍研修会に申し込み
2014年1月に参加だったので、その間に出来るだけ詰め込みました。
※私は学者さんでもなく、昔から勉強していた訳でもないので
 間違った解釈をしているかも知れません。
 これ以降記載する内容にはご留意願います。m(_ _)m

当時とは資料が違いますが、まずはやっぱりWikipediaですね。
 特別養子縁組(Wikipedia)

はい、難しくてよくわかりません。

そこで書いてある内容は同じですが、
よりわかりやすいのがBabyぽけっとさんの解説です。

 Babyぽけっと 「普通養子縁組と特別養子縁組の違い」

これを頑張って読んでみると、普通養子縁組対して特別養子縁組の違いは
・実親さんとの縁が無くなる。(普通養子は残る)
・養親の実子となり、原則離縁出来ない。(普通養子は出来る)
・6歳未満に限り、且つ民間団体のあっせんする特別養子縁組は
 新生児または乳児のうちに養親に託される。
 (普通養子は何歳でも出来る。
  児童相談所の場合、1~2年施設で預かった後)
・民間の場合は実親の出産・入院費用などかかった費用は自己負担。
 (児童相談所の場合は税金でほぼ賄われる)

これだとまだよく特別養子縁組のメリットがわからないですね。

次にハッピーゆりかごプロジェクトの2013年5月のシンポジウムの
資料を見てみます。
33MBの重いファイルなので直リンクではなく表題ページへのリンクです。

 報告書 2013年5月開催 シンポジウム「すべての赤ちゃんに愛情と家庭を」

時間がある方は一通り読んで頂いた方がいいと思いますが、
37ページ目の「愛着の絆が結ばれる時期はいつか」から39ページ、
スライドだと57ページの8枚目です。

「出生から3ヶ月までが愛着の形成に重要」
「欧米では養子縁組は出来るだけ出生から3ヶ月までが常識」

この部分だと思います。
この出生から3ヶ月までに養子縁組を行うには
今の日本では民間での特別養子縁組でないと難しいということのようです。

おお、いい制度じゃないの。なんで広まらないんだろ?

そこで日本の特別養子縁組が抱える課題について資料がありました。

 2013年12月開催 日本財団主催「特別養子縁組を考える国際シンポジウム」
  『日本における特別養子縁組の 現状と課題』

 2014年2月 認定NPO法人フローレンス   代表理事 駒崎弘樹氏
  『特別養子縁組に関する現状調査および、
   ソーシャルビジネスによる課題解決可能性について』

・実親が育てられない赤ちゃんは年間約3000人!!
・そのうち年間約50人が虐待死…。しかもその半数は0歳0ヶ月。
・特別養子縁組は年間約400件。それ以外は施設または…。
・逆に不妊治療者数、養親希望者数は年々増加。
・特別養子縁組が広まらない要因の一つが認知不足。
・もう一つの要因は国から民間団体への支援は基本的にない事。

うーん、なんかねじれてますね…。

ちなみに駒崎弘樹氏の資料には自己負担費用についても触れられています。
50万円~200万円ぐらいといった所でしょうか。
幅があるのは実親様の状況が様々だからです。
入院が長い、手術が必要な出産の場合は費用もかさみます。
これは自分で出産する子であっても同じ事。
基本的に実費ですので、この実費が払えないのであれば
赤ちゃんを育てられる環境にないということですよね。

※費用については厚生労働省の調査報告に
 各団体の最小~最大額、平均などが記載されています。

 厚生労働省 平成24年度調査
 「民間養子縁組あっせん事業の状況について」

この特別養子縁組あっせん団体の養親への費用負担について
去年2013年から2014年年始にかけてちょっと盛り上がりました。

 賛否両論?イケダハヤトが物申す 2013年7月12日
 『「特別養子縁組」を巡る議論が盛り上がっているのでまとめてみる』

 NHKニュース おはよう日本
  2014年2月28日 『特別養子縁組 問われるルール作り』

イケダハヤト氏のまとめも駒崎弘樹氏のコメントが元になっています。
環の会の以前のやり方も決して間違ってはいなかったと思います。
もし人身売買的な事や、団体が私服を肥やすような事があれば
それは行政指導対象でしょうが、自分の子供が安全に出産出来るように
出来るだけいい環境に置く事は本能だと思います。

ここまで調べた所でBabyぽけっとさんの予備軍研修会に参加。
考え方や活動にとても共感出来たので特別養子縁組をお願いするなら
ここにしよう!と奥様とも納得し決めました。

と、ここまで自分が調べたものをまとめてみました。
皆さんのご理解のお役に立てればと思います。

おまけになりますが、先ほどの資料の作成者である
認定NPO法人フローレンスの代表理事 駒崎弘樹氏は
Babyぽけっとさんも取材して下さっていました。

 駒崎弘樹氏ブログ 2013年6月27日 事業ニュース
 『赤ちゃんの命を救う特別養子縁組』

行政に頼る事も出来ずに困っている母子がいる。
それを民間がなんとか救おうと努力している現状。
私たちに出来る事、この問題を認識し、
関心を持つ事だと共感出来ました。


最後にご紹介。

私たちが参加したBabyぽけっとさんの予備軍研修会は
定期的に開催されています。
今は2015年1月の茨城での研修会受付が始まっています。

また資料を沢山参考にさせて頂いた
日本財団のハッピーゆりかごプロジェクトのシンポジウム
今月2014年11月20日に東京で開催されます。

駒崎弘樹氏は認定NPO法人フローレンスの代表理事をされていて、
様々な社会問題解決に向けた活動をされています。
なんと私と同い年!!頭が下がります。

以上長くなりましたが、ご参考になれば幸いです。
勝手に様々な資料のリンクを貼らせて頂き、勝手な解釈をしております。
脚注を出来るだけ付けたつもりですが、不備がありましたらご指摘下さい。

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