アンコール遺跡 微生物で守れ


 トイレ不足に悩むカンボジアの世界遺産・アンコール移籍群に、静岡


県三島市の環境NPO法人のグランドワーク(GW)三島が汚水を出さ


ないバイオトイレを贈ることになった。遺跡を管理する同国政府機関と


合意し、5月の設置を目指す。遺跡群周辺では、観光客の急増でトイレ


が不足、地下水汚染などを引き起こしている。GW三島は「環境改善に


つなげたい」と話している。

  (佐藤清孝)



静岡・NPO、寄贈へ

 アンコール地域遺跡保護管理機構は(アプサラ機構)の説明では、


遺跡群内のトイレは11ヶ所。水洗に使う水は井戸から発電機でくみあ


げているが、し尿はくみ取り式。業者がバキュームカーで郊外の処理


場へ運搬しているが、運び切れていないという。


 今後トイレを7箇所増設予定だが、年間の観光客は約120万人で、


毎年20~25%ずつ増えているという。周辺はホテルの建設ラッシュが


続き、生活排水の増加で近くの川やトンレサップ湖の水質悪化が進ん


でいる。


 バイオトイレは「東陽鋼業」(大阪府吹田市)が開発した1基(2人用)


で、500万円。1日の処理能力は約400人分。杉チップに含まれるバ


クテリアの働きでし尿を水と窒素ガスに分解し、出た水を洗浄用に再


利用する自己完結型で、においもない。


 GW三島は環境省の委託で、富士宮市の白糸の滝にこのバイオトイ


レを設置し、し尿処理能力などを調べている。昨年10月、シンポジウ


ムのため来日した同機構のクンニェイ第2遺跡局長がこれを知り、視


察。効果に注目し、具体化した。


 GW三島の渡辺豊博事務局長は「多くの人にカンボジアの現状を知っ


てもらうためにも、国内からボランティアを募って設置したい」と話しして


いる。

(朝日新聞2007年2月26日朝刊掲載記事より)



 昨日、トイレの投稿記事を書きましたが、今朝の新聞に「バイオトイレ」

の活字が飛び込んできた。


 このトイレは、和式、洋式というのではなく、循環式の自己完結型とい

う。すでに、観光地の白糸の滝に設置され、実験中とのこと。


 ぜひ、よい結果が出て、早く日本及び世界の観光地やキャンプ場、

公衆トイレにと広めていただきたい。ただコストが1基500万円は高いよ

うだから、生産量を増やすことでもう少し安価になってほしい気がする。



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