シュタイナー学校では5年生まではフリーハンドで図を描きます。6年生の幾何の時間になって、初めてコンパスと定規を使って正確な作図をするのです。
今まで、イメージの世界、作り話の世界、ファンタジーの世界で幸せだった子どもたちが、6年生くらいになると事実を知りたい欲求が芽生えてきます。本当にあること、事実、理論を知りたいのです。
図形も5年生まではフリーハンドで描いていたのですが、6年生になる頃には正確さへの欲求が生まれています。6年生でコンパスと定規を使って正確な作図をすることに満足感を覚えます。
ただ完璧な円をいくつも描くだけで、幸せいっぱいで画面上円でいっぱいにした児童もいました。
さて、私ごとですが、明後日から夏の英国プログラムExperience Waldorf in England 2016 が始まります。直前準備で大変・・・なはずなのですが、こんな作図をしてしまいました。
現実逃避。テスト前に掃除をしたくなるのと同じでしょうか。(笑)
掃除もそうですが、こうやって作図をし、色を塗っていると、まるで瞑想の境地です。その作業にすいこまれるかのよう。
精神安定剤的な役割かもしれません。
こうやって、自分にあった心を鎮める手段があることは幸せなことですね。
心がちょっとざわざわしているとき、皆さんも描いて塗り絵をしてみませんか?