『天ぷらだよ、おっ母さん』

勤労感謝の日、土日祝にはあまり行かない上野駅に降り立ったら大変なことになっていた。

一つずつ網の上に置いてもらえる

“お昼は（駅構内の）ハードロックカフェでハンバーグだ”という気持ち満々で出かけたのに、大行列。
しばしば利用するさくらテラス内の飲食店ももれなく行列。

東京の人はなんでこんなに行列が好きなの？

デパートの食堂のような「じゅらく」に並ぶ人までいる

外国のガイドブックにでも載っているのか？

そこでスパッと切り替えてアメ横方面に移動した。

アメ横エリアなら、タテの筋も、ヨコの筋も、混まずに早い店を熟知している。

数分歩いて、空席のあった天ぷら屋さんに入ってみた。

美術館がもれなく大行列

時間のある方は平日に行かれること推奨

最近できたのかな？と思ったが、店の名を見て思い出した。

ここは鉄板焼き系の居酒屋だった場所だ。
その後、もう1回、業態を変えていたかな？

券売機でチケットを買うスタイルだが、一番安い定食でもメニューの中から好きなものを1品頼める。
私はホタテの貝柱にしたが、肉も魚介類もあるので、宗教上の理由で肉が食べられない人にもお勧めだ。

ナムルや漬け物も自由

厨房にはネクタイを締めた頑固そうな板さんがいて、注文を受けてから黙々と天ぷらを揚げている。
バットに並んだ天ぷらをホール係が「これがかぼちゃ、これが海老…」と説明しながら、皿に盛ってくれる。

本格的という意味なら、銀座やホテルの中の天ぷら店と何ら変わらないと思う。

海老の尻尾の細工を見れば天ぷら店のレベルはわかる

珍しいネタは半熟卵だろう。
箸で切ると黄身が下にトロ～リ落ちてしまうほどのとろとろ。
赤だしも本格的な味がするよ。

森の茶屋（定食）、カドクラ（立ち飲み）、海将（海鮮）

つるや（うどん）、エース（カレー）、かっちゃん（天ぷら）

これらは間違いなくスピーディーな店です。

根津にコースが一人1万円もするカウンターの天ぷら屋があるが、こちらは10分の1以下の850円。
たくさん食べたい人はご飯のお代わりも自由。

間違いなく、美味い、早い、安い！の三拍子だ。

まずは、母ほか家族を連れてきたい。
広島にはない天ぷらチェーン店「てんや」くらいで感動していた叔母も感激させたいね。

で、この店が隠れているかと言えばそんなことはなく、JR上野駅不忍口前の角から5軒目という至近距離。

外国人向けのガイドブックに載って行列ができる前に一度行ってみてください。

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