猫の後ろ姿 1544 姜尚中 前衛的存在としての「在日」 | 「猫の後ろ姿」

猫の後ろ姿 1544 姜尚中 前衛的存在としての「在日」



   2008年9月18日の朝日新聞夕刊「ニッポン人脈記」(崔埒寿)で読んだ姜尚中の言葉はいまも新鮮だ。
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「私たちは日本の中のおじゃま虫や、韓国にとっていつでも切り捨てられる盲腸ではない」。東北アジアの未来を考えるとき、国にとらわれない「在日」こそ前衛的存在なんだ、朝鮮半島の統一だってナショナリズムを超えなければできない、在日は小さいけど大きな役割を果たせるよ。姜はこうした話題になると「つい熱く語ってしまう」と述懐する。     
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 国と国の間の境界に生きる彼等「在日」こそは<前衛的存在>として新たな時代を切り開く時、重要な存在となると僕も思う。
 ある共同体の中に生きる時も、その中で異質の思考・存在様態を持つものが未来を引き寄せる。僕は根っからの「在日日本人」だけれど、この日本を愛し、かつ楯突いていきたいと考えている。