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2017-01-15 13:56:26

猫の後ろ姿 1789 久保田万太郎 新年の句

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久保田万太郎 『春燈』1946年7・8月号

 

   年があらたまって、早15日。久保田万太郎の「新年」の句を読み直した。

 

 読初(よみぞめ)や読まねばならぬものばかり

 

 この句について、伊藤通明さんがこう書いておられる。
 <文芸に関わる者にとって、『読書』は、生命の持ち時間との戦いである。>
 「生命の持ち時間との戦い」という言葉は重い。焦慮の思いはあるが、しっかり読んで考えて、書いていきたいと思う。

 

 初日記(はつにっき)いのちかなしとしるしけり

 ふりしきる雪のあかるさ切山椒(きりざんしょう)

 

 もう一句。

 

 雪さそふものとこそ聞け手毬唄

 

 この句を読んで、ぼくの頭の中には、芝居の舞台が現れた。
幕は上がっている。明りの落ちた舞台の奥の方で小さな明かりがさし、静かに手毬唄が聞えて来る。そこへ、主人公の声。
 さて、ここからはどうなりますか。これ、「手毬唄」と仮に題を付けました。書きあげられるでしょうか。

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2017-01-13 22:43:08

猫の後ろ姿 1788 『旬刊美術新報』復刻 推薦文 青木茂先生

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『復刻版 旬刊美術新報』を推薦します
青木 茂(明治美術学会会長)

  気に懸ったり・調べてみたくなる美術作品に遭遇した時に、同時代人の感情や思想を知るために、僕はそれを求めて雑誌を読む。雑誌といっても復刻本で、前後二三年の何種かの文学雑誌の表紙と挿絵から編集後記までを読む、不二出版さんにも世話になる。『文藝』や『文庫』、『帝国大学新聞』や俳誌『層雲』などである。長い期間に亘る『層雲』などは同時代の美術作品との精神的親近性に驚かされることがある。ありがたいことである。
 不二出版では今度は『旬刊美術新報』の復刻版を刊行し、その解説は僕には古くからの友だち飯野正仁さんだという。彼は一緒に上海を散歩していて『この街角には○○館というのがあって…あ、ここです…魯迅はここで○○○というアメリカ映画を見ましたよ』などという、端倪すべからざる人物である。また、彼は十五年戦争下の日本の美術現象についての専門研究者で、多年の成果を『戦時下日本美術年表』という、実は月表を図版入りで二〇一三年に刊行した。パソコンを操縦できない僕でも図書の形なら利用できる、いつも座右にある。『旬刊美術新報』などは隅々まで利用されている。
 画壇ジャーナリストを戦時下も貫いた猪木卓爾さんが満身の愛情と発行の苦労を注いだ同誌は、統制下の日本美術界の貴重な記録であるが稀覯雑誌のゆえにその利用は困難だった。『旬刊美術新報』の復刻と、唯一無二の解説者を得たのを喜び、江湖に推薦する。

 

  

 青木茂先生にこのような推薦文を書いていただきました。
先生に「友だち」などと呼んでいただいて、恐縮し、かつ心からうれしくありがたく感じております。あの上海の旅は、楽しい事ばかりでした。先生もあの夏の上海の旅を楽しい思い出としてくださっていることが僕にはとてもうれしいのです。先生、どうぞお元気で。ありがとうございました。

 

 

 

 

 


 

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2017-01-12 21:56:10

猫の後ろ姿 1787 『旬刊美術新報』復刻 推薦文

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      『旬刊美術新報』30号 1942年7月10号

 

  不二出版から刊行される『旬刊美術新報』復刻に、早稲田大学の丹尾安典教授の推薦文を頂戴出来た。ご一読いただければありがたく存じます。青木茂先生にも推薦文を書いていただいた。それは又明日。

 

有意義なる『復刻版 旬刊美術新報』刊行
丹尾安典(早稲田大学教授)

 「戦争と美術」にまつわる近年一番の研究成果は、『戦時下日本美術年表』(二〇一三年、藝華書院)だと云ってよろしかろう。その編者飯野正仁が、このたび覆刻される『旬刊美術新報』の資料提供者でもあり、解説執筆者にもなっている。この雑誌は“大東亜戦争期”の美術状況を詳細に伝えてくれる刊行物ではあるのだが、全巻を所蔵している機関がわずかだという理由によるものか、かならずしも十分に活用されてきたわけではない。そんな限定された閲覧現状を打開すべく、飯野と不二出版が手を組んで、この覆刻を実現させたのであろう。戦争と視覚イメージの連関を探る研究には不可欠なこの基礎文献を、公立図書館や大学図書館にはぜひ架蔵してもらいたい。原本はしっかりとした製本もなされておらず、紙質はせいぜい中の下程度、つまりやぶれやすく、はがれやすく、複写禁止とするのが順当な資料だから、この覆刻版は原資料よりずっと閲覧の便に適しているし、編輯発行兼印刷人の猪木卓爾が終刊号の翌年に二冊だけ刊行した稀覯誌『日本画及工芸』の覆刻まで付録にそえてあると聞けば、手にとって存分にめくってみたい欲望に駆られる。先日『古本倶楽部』(二二八・二二九号)という中野書店在庫だよりの巻末に蓜島亙なる人が書いているところを読んだ。それによると、猪木は「卓爾」と「卓二」の両表記を併用しているそうで、『旬刊美術新報』のまえには『美術往来』、『日本美術新報』『日本美術新聞』の刊行をてがけていたとのこと。古書通の興味を惹く出版人でもあったらしい。

 

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