猫の後ろ姿 1425 幸福な本の受け渡しのために | 「猫の後ろ姿」

猫の後ろ姿 1425 幸福な本の受け渡しのために


                     金子都美絵「グリの後ろ姿」



 北杜市での浅川伯教についての講演会も何とか終わり、ちょっと一息。それもつかの間、今週はいよいよ「第五回 猫町古本市」が始まります。火曜日に会場設営をする予定。どのくらい集まりますか。楽しみでもあり、不安でもありというところです。

  9月28日の朝日新聞朝刊、書評家の岡崎武志さんによる「本の整理」に関する記事が面白かった。自分には必要なくなった本を誰かに手渡す「一人古本市」を勧めている。友人・知人に廉価で買ってもらって、売り上げで飲み会をする。酒を呑む口実ができる。本棚の風通しも良くなる。空いた場所にまた本を買って収納できる。いいことだらけの「一人古本市」。岡崎さんはこれを「幸福な本の受け渡し」と書いている。

 なんだこれは、この「猫町古本市」そのものじゃないかとお思いの方、その通りです。わが「猫町古本市」はそんな「幸福な本の受け渡し」の場所になれたらいいなと心から思います。
 まだ時間はあります。すぐ本をダンボール箱に入れて「ココチ」宛にお送りください。あなたのその本を次の読み手に手渡してください。

  12日には「朗読会」をします。植松さん、加藤さん、うちの奥さん、そしてついでに僕も出ます。遊びに来てください。