「どんなことになっても 、こいつらの下で働く人間にだけは 、絶対になりたくない 。ならば自分で起業するしかない 。ビッグな経営者になって 、いつか見返してやろう 」(安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生より)

綺麗事の哲学や理念本といった経営者の本が多い中、久しぶりに本音を書いた本を読みました。

ドンキホーテ創業者 安田隆夫氏の自伝本です。

元々は、個人的な金持ちボンボンへの嫉妬と羨みから、独立を決意したそうです。

最初のお店をオープンするまで、麻雀やアルバイトで金を稼いだとか、自分がやりたいことに行き着くまでは、結構無茶な人生だったようです。

でも、これが実際のところだと思います。

トラブルや誤解は山ほどあって、私的な感情で作った会社への思いがかわったのが、上場してからだそうです。

おそらく上場という社会的に認められて、創業者が私的な感情から解放されたんでしょうね。

だから、上場企業になった会社の創業者が書く本は、公的とか世間への貢献という綺麗事に聞こえることをやたらと書くんですね。

創業した時に、私的な世間を見返してやるとか女にもてたいという気持ちは絶対あると思います。

この本では、そういうことを内圧という表現で書かれていました。

私たちのような一般人は、この内圧の力をどううまく使うか参考にしたほうが良さそうです。

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写真は夜の浅草寺。