さて、今回のNY行きの主目的は子羊の卒業式(大学院)への列席と、その後の謝恩会(Reception)に相当するパーティ、さらに子羊の一番の仲良しであるオーストラリア人の誕生日パーティへの出席でした。
他のUS大学ではどうか知りませんが、コロンビアでは式典の司会は卒業生代表がしていました。
それも一人の司会というのではなく、「私は~で、これこれの人を紹介します」という形式でリレーされていきました。
成績優秀者と顕著な活躍をした学生が登壇します。
また、学生が選んだ最優秀教師もスピーチしました。
大学側が主体で運営する日本式と異なり、厳かにというより和やかに進んでいきます。
当然スピーチにはジョークが織り交ぜられ、笑いと共にシリアスな内容も出てきます。
スピーチの後は、全卒業生が名前を呼ばれ登壇して学部長と握手をするので、これが延々と続きます。
当日のNYは最高気温摂氏34度という猛暑。
日よけのテントこそありましたが、風がほとんど吹いてこないので熱中症になりそうでした。
日本式の扇子を持っている人が案外いて、持ってくればよかったと後悔しました。
卒業生を見守る家族は、設置されたスクリーンにわが家の自慢の学生が映し出されると「イエーイ」と大声や指笛で歓声をあげます。
ああ、これが本場のチアーなんだと感じました。
家族が心から卒業を祝う気持ちを声と態度で表すのです。
こういうところは、正直羨ましいですね!
服装も「どんなに暑くても正装するぞ」という意気込みでバッチリ決めたセレブから、Tシャツ短パンの気のいいおじさんまで幅広く、同調圧力が高い日本とはまったく違っていました。
周りのことなど気にせず、自分の好きな格好をするのがアメリカ流。
式典の後のパーティーでは、食べ物も飲み物も行列を作って順番が来るのをじっと待ちます。
バーで待つというのは、バースデーパーティーでもそうでしたから、よくあることのようです。
レセプションでは子羊が、次々に仲の良い友人から声をかけられ抱き合い卒業を喜び合っていました。
中には直ぐに帰国してしまう人もいるので、別れを惜しむ場面もありました。
仲良しのオーストラリア人が、「子羊は日本人でない人たちから人気があるよ」と言われ、嬉しかったです。
日本人には珍しい同調しなくても気にしないタイプであるからでしょう。
また、日本人学生からは、「日本人の中では一二を争う英語力」と褒められ、親馬鹿ながら嬉しかったです。
とは言っても日本人は20人程度しかいないのですが。
また日本人では若い方から2番めだというので、法科大学院に来るのは社会人ばかりということなのでしょうね。
アメリカでさえ、学歴があっても就職事情が厳しく学費の借金を抱えて巣立つ人も少なくないそうですから、卒業後の進路は人それぞれ。
アメリカで弁護士をするには、各州の試験を受けなくてはなりません。
子羊も試験まではNYに残って勉強します。
日本へ戻ってくるのはまだまだ先になります。
今回のNY行きでは、子羊が留学しなかったら得られない貴重な経験ができて、とても良かったです。(羊)