英語のエクスパートが書いた文をどこかで読みました。
タイトルの通り、使える英語は英会話じゃないんだと。
仕事で英語を使うシーンを時間別に分析すると、圧倒的に読む>書く>話すの順だったそうです。
それなのに、英語を学ばなくても子どもの将来がないと、多くの子が英語教室に通い始めています。
英語が小学校でも必修になると聞いたら、これからは日本の会社内でも英語が飛び交っているんじゃないかと思ってしまいますよね。
いえ、そのように思い込まされているのかもしれません。
外資系の会社や貿易会社でもなければ、会社全体で英語を母国語のように使うことはないでしょう。
大多数の会社は、必要に応じて英語を使っているはずです。
・英語の資料を読む時
・海外の取引先とメールや書類をやりとりする時
・メールで済まない時に海外に電話する時
・外国から来た訪問者と話をする時
・海外出張する時
羊の会社員時代を振り返ってもこうでした。
電話や面談は偶にありますが、圧倒的には読む時間が長かったです。
米国出願の特許資料は日常的に読んでいたので、英語力は必要なのですが、読む方は学校英語の延長で間に合うのです。
必要なのは文法の知識と専門用語のボキャブラリーです。
件(くだん)の専門家は、英語学習と言うと誰もが英会話から入門しようと考えるけれども、会話というのは実は最も難しいスキルだと書いてました。
CNNやBBCニュースは理解できても、洋画の中の会話は理解できないことも多々あると。
日本語でも砕けた表現を多用する会話がありますが、それは日本語ネイティブだからできるので、英語でも同じことです。
さて、小学生から英語を習わせる場合に、読む・聞く・書く・話すのどの技法から入りますか?
多くの場合は会話からではないでしょうか。
それって本当に役に立ちますか?(羊)