これまでは中学受験を考えてこなかったけれど、子どもが友達の影響で受験したいと言い出した。現在小学校5年生。
わりとよくあるパターンです。
小4から(小3の2月)スタートする場合は、親が主導権を握って始めるのですが、5年生くらいで言い出すのは、クラスに進学塾に通っている友達がいて、中学受験のことを聞くことが増えるからですね。
「おれ、中学の授業受けてきたんだぜ」とオープンスクールのことを自慢げに話す生徒もいるでしょう。
何しろ中学校の教室で体験授業を受けたのですから、しゃべりたくないわけがない。
家で口止めされていても仲良しには話してしまいますよね。
それを聞いた生徒が感化されて「オレも~」となるわけです。
「5年の9月から始めて入試に間に合いますか?」
このように相談を持ちかけられることがあります。
志望校の選択によっては間に合うこともあるし、間に合わないこともある。
これまでの家庭学習の積み上げによって間に合うこともあるし、間に合わないこともある。
当然ケース・バイ・ケースで一概に言えません。
公立学校での学習内容はしっかりできていて、これから受験勉強に割く時間が十分取れて、志望は難関校でなくても良いなら間に合うでしょう。
それでも実質1年と3ヶ月しかありません。網羅的な学習は難しいので、第一志望と似た出題傾向の併願校を選び、よく出題される分野に絞って学習するなどの取捨選択が必要です。
このような学習をしようとすると、通常の進学塾は使いにくいですね。塾のカリキュラムに従わず、必要なものだけを取り入れて、毎週のテスト結果はあまり気にしないようにと工夫できれば良いのですが。
基本問題を中心に7割得点でよしと割り切り、その方針に従ってカリキュラムを組んでくれる専門家、地元塾や個別指導塾、家庭教師などといっしょに学習していくのが良いのではないかと思います。
また先生の指導を受ける日だけの学習ではとうてい目標達成できないので、毎日学習することが必要です。課題を1週間分割り振り確認しながら進める。
家庭ではペースメーカーとして進捗をチェックする。つまづいているようなら先生に相談する。
こうしたサポートが必要でしょう。
ゆとり教育前の指導要領ならいざ知らず、内容が増えたとはいえ学校での学習は、中学入試のレベルとはかなりギャップがあるので、埋めるのは相当の努力が必要です。
まずは算数の一行問題から始めるのがお勧めです。算数を制するものは中学受験を制すってね!
5年生でも塾に通っていない場合は、4年用から始めた方が良いかもしれません。5年用では習っていない問題が多いかも。(羊)
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