NHK教育テレビ『ハーバード白熱教室』 | e-子育て.comのスタッフブログ~子育て、教育のヒントをお届け~

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長年小学生に学習指導した経験を皆さんにお伝えしたくて、小学生の勉強の悩みや家庭学習、集中力・やる気スイッチの入れ方等書いています。
ブログの内容を実践して子ども2人が東大卒業しました。

4/4から始まった『ハーバード白熱教室 』をNHK教育テレビで見ました。面白い!エキサイティングです。ふだん使わない部分の脳を刺激される感覚がします。

ハーバード大学で最も人気のあるマイケル・サンデル教授の『「Justice(正義)」という講義のライブ録画です。』初回は『殺人に正義はあるか』でした。

5人の命を救うために1人を犠牲にすることが正当化されるのか?という問を、様々なケースを挙げて学生達と議論しながら、暗黙の内に各人が持っている道徳の原理を浮かび上がらせて行きます。

ブレーキが壊れた暴走路面電車の運転手が直進すると5人の作業員をひき殺してしまうが、コースを変えれば1人の作業員の犠牲で済む。どちらを選ぶか?で始まりました。大多数の学生がコース変更を選びます。

では次に線路を橋の上から見下ろしていて、同じように暴走電車が走ってきます。前方には5人の作業員がいる。橋の上の自分の隣には太った男がいる。その男を突き落とすと電車が乗り上げて5人が助かる。これは許されるのか?

こう聞かれるとほとんどがノー!と答える。ではその違いはどこにあるのか?

後半では現実に起こった船の遭難事件で、一番弱っていた仲間を殺して食べて生き延びたケースを取り上げて議論しました。

同意があれば許されるのか、頼まれたら殺しても良いのか等さまざまな疑問が沸いてきます。これは嘱託殺人や安楽死の問題にもつながっています。

ハーバードの秀才はどんな鋭い意見を述べるのかと思うと、案外普通の反応なのでなんだか安心しました。

サンデル教授の英語はとても聞き取りやすいため、英語の勉強にもなりますよ。二カ国語の主音声と副音声を二重に出して日本語のボリュームを下げると学術用語なども理解できます。

NHKはこうした良質なコンテンツをもっと放送してもらいたいものです。来週も見ようっと。(羊)