私は「こだわりもん一家 銀座店」が大好きです。

同店は、10月25日、銀座コリドー街にオープンしました。私は昨晩お邪魔したのですが、1か月間で4回お邪魔しています。

飲食業界専門誌の記者が、特定の「お店LOVE」を公表するのはあるべきことではないと思います。しかしながら、私の職業的な立場から述べると、このお店は、今日の飲食店が抱えているあらゆる問題の解決と、目標とすることが満載していると思います。

同店の経営は㈱一家ダイニングプロジェクト(武長太郎社長)。1997年に創業、千葉・本八幡の本拠を置き、千葉県下で展開してきましたが、昨年の8月にオープンしたブライダル事業で同社は大きく変わりました。

「居酒屋の会社がブライダル?」という疑問を当然抱くことと思いますが、ここが武長氏一流の発想です。

「それまで、挑戦しない自分がいた。新しい”挑戦”に招いてくれたがのブライダルだった」

この事業は数億の借入をして始めたそうですが、丸1年目の受注件数は320件、組単価350万円です。来年度は500件を超えることが目標だとのことです。今年度のブライダル事業の年商は20億円とのこと。

ブライダルご担当のリーダーは、営業部門の№2、清水将登氏。「スーツに着慣れていなくて……」とおっしゃっていましたがた、今はスーツがよくお似合いです。同社の施設が弊社と100mほど離れた場所なので、ご挨拶をいただいておりました。

さて、一家ダイニングプロジェクトは事業展開のために新入社員を採用しています。ブライダル事業を始める前は、応募にいらっしゃるのは20~30人くらいだったそうですが、ブライダル事業を始めてから、200~300人の応募があったとのことでした。

私、フェイスブックで、銀座店の「伊代ちゃん」とか「けいこさん」にデレデレになっている様子にひんしゅくをかっているのですが、これらの方々は、いわば一家ダイニングプロジェクトがブライダル事業を始めてからの人材です。

「新しいことに踏み出したことによって、組織が大きく転換する」

これは大変なリスクを背負うことになりますが、みなさん「こだわりもん一家 銀座店」を見にいきましょう。

同店のライブ感には「いまだかつない」ものを感じます。組織が変わることのすごさを実感できます。

同店を訪ねるのであれば、21時ごろまで在店されることをお勧めします。この時間帯で行われる「タイムサービス」が素晴らしいです。

キッチンがフロアより一段高くなっています。そこでタイムサービス開始を説明する料理長が(照明が暗転し、そして料理長がクローズアップ)タイムサービスの事の次第を説明します。昨晩は、大間のマグロが8切れ程度で500円でした。およそ、5秒で完売です。

まだまだ言い足りないことがたくさんありますが、同店の詳細は12月20日発売の『飲食店経営』1月号で詳しく紹介しています。

「12月は予約が増えている」とのことでした。同店のクオリティの高さを鑑みて、来年1月以降は超繁盛店になっていることと思います。


飲食業は楽しい! 

ただし、ポジティブなマインドを鼓舞すること!

ネガティブなことにめげないここと!