【東京理科大学 工学部機械工学科 小林研究室を訪問】 | 日本ディスファーリノパシー患者会

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患者会の活動や研究などの報告をしています。

2014年11月6日(木曜)に、東京都葛飾区にある
東京理科大学 工学部機械工学科 小林研究室を訪問致しました。
当日は、小林宏教授とお会いしマッスルスーツやアクティブ歩行器などの
研究開発についてお聞きしました。

小林宏教授は、「生きている限り自立した生活ができる」ための装置を
開発することをライフワークに、様々な生活支援ロボットの研究開発をしています。
2013年には、研究開発した物を実用性のある製品として
世に送り出すために株)イノフェスを設立致しました。

現在では、あらゆる作業場面で腰の負担を軽減出来る
マッスルスーツ(腰補助ウェア)が販売されます。
また、女性や高齢者の利用を意識して製作した
マッスルスーツ・ライトタイプ(軽補助モデル)も完成し量産化の準備が進んでいるそうです。
その他にも、腕や腰を補助するタイプのマッスルスーツも研究開発中です。




小林宏教授と研究室の皆さんは、どんな病気(病状)の方でも歩行が出来るように、
寝たきりの状態にはさせないと言う思いでハートステップや
アクティブ歩行器、その他様々な研究をしています。
この2つの歩行器には、マッスルスーツでも使用されている人工筋肉が
使用されていてスイッチで動かすことが出来ます。




お話を聞いた後は、アクティブ歩行器を試乗させて頂きました。
試乗の際には、アクティブ歩行器を研究している冨松熱志さんから
構造や操作方法を教わりました。
自分は、立位や歩行が出来なくなってから3年になります。
その間に、股関節・膝関節・足関節に拘縮が現れ緩和や予防の為に
リハビリテーションを受けています。
なので、試乗までの準備には介助をして頂きました。

そして、試乗した感想ですが、歩行は、しっかりと足の裏で床を踏みつけて
前に進むことが出来ました。
前に出した足は、足の裏で踏み込む感覚があり、後ろに引いた足も
一歩踏み出す時につま先を踏み込む感覚があります。
なので、後ろに引いた足の足関節も曲がり脹脛の筋肉がピリピリと痛みがありました。
足を後ろに引いた時、股関節も広がり筋肉がピリピリと痛みを感じたので、
股関節・足関節周りの筋肉が伸縮していることを実感ました。




私は、改めて歩行することの重要性を感じました。
その理由は、上記だけではありません。
普段、この時期になると足先などは非常に冷たく寒さを感じますが、
この日の夜は、足先は冷たくなく寒さを感じることは無かったので、
部屋で靴下や防寒スリッパなどは使用しませんでした。
これは、歩行したことで血行が良くなったからだと思います。

このアクティブ歩行器は、胸・腰・膝下をしっかり固定しているので前に倒れる心配はありません。
また、膝への負担(負荷)がほとんどありませんので、長い距離でも歩行が出来ると思います。
操作方法も簡単で、楽しく試乗させて頂きました。
この研究をさらに進めて頂き、日常生活や様々な分野で使用する日が来ることを期待しております。

東京理科大学 工学部機械工学科 小林研究室


最後に、2014年11月15日(土)の日本テレビ「嵐にしやがれ 」にて
マッスルスーツが紹介されるので、是非、ご覧下さい。


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