鯨料理教室 | 南房総千倉・魚拓荘鈴木屋 ・ さざえのつぶやき(ブログ)・ お魚料理をお部屋か個室で楽しむ宿♪ 

鯨料理教室

昨日は朝夷(あさい)商工会主催の料理教室が行われました。

場所は高家神社(たかべじんじゃ)脇のキッチンです。


前回は地鶏と地豚。

今回は「クジラ」です。


先生は日本捕鯨協会のアドバイザー「日高勇」先生。



鯨先生

お手伝いは和田町のおかみさん会の人たちです。

まず最初にオリエンテーションです。

調査捕鯨で取れる鯨の種類とか、取れる場所等、一通り鯨の説明がありました。


千倉だけでなく、朝夷管内(白浜、千倉、丸山、和田)から大勢の方が集まりました。

やはり、飲食、宿泊関係の方ばかりでした。

当館でも私と板前さんと出席してきました。


作った料理は


1)くじらご飯

2)くじら汁

3)くじら竜田揚げ

4)くじら刺身


です。

使用したのはミンク鯨でした。


鯨生肉

これがミンクの肉。

調査船の上ですぐ急速冷凍するので、注意して解凍しないとおいしくできないそうです。


つまり、うまく熟成させる必要があるとか。

ふむふむ・・・


こちらは「皮」。


鯨皮

脂の塊の様な感じです。

コラーゲンなんでしょうか?

一頭の鯨からそんなにたくさん取れない貴重品。


鯨刺身

上はお刺身。

赤身と皮を一緒に食べる様に盛り付けてあります。

一緒に食べることで、脂の全くない赤身に皮の脂が合わさり、例えばマグロのトロを食べてる感じになります。

これは人好き好きですのでなんとも言えませんが、当館では赤身だけでお出ししています。

薬味はにんにくと生姜がありました。



鯨くじら竜田揚げ

上はくじら竜田揚げ。

当館ではツチクジラを使用していますが、ここではミンククジラ。



鯨竜田揚げ

このタレに漬け込みます。

醤油、みりん、だいこんおろし等・・・

タレから取り出した肉に卵、ゴマ油をからめ、粉を付けてあげます。

漬ける時間が少なかったのか、少し薄味でした。

でも柔らかく、ふっくら揚げる所はやはりプロのお仕事だと感心しました。

いろんな鯨料理がありますが、くじら竜田揚げが一番食べやすく、おいしいと思います。



鯨ご飯

そして、鯨ご飯と鯨汁。


鯨ご飯は炊き込みご飯です。

ここに入っている鯨は先程の皮。

臭みは全くありません。おいしいですよ。


鯨汁はいわば、豚汁の豚肉の替りに鯨の皮が入ったもの。

味噌味です。

こちらも寒い冬に体が温まりそうです。



現在50代より上の方達は「鯨」と言うと、牛肉や豚肉の代用品と言うイメージがあって、あまりご注文がありません。

40代位の人達は、給食で食べたり、居酒屋でくじらベーコンを注文したりしてましたので、嫌なイメージより、懐かしいイメージが強い様で、良くご注文を頂きます。

それより若い世代のお客様は、まさに新鮮な味に思われる様ですね。


確実に言える事は、今はいろんな工夫をしてますので、鯨料理は昔よりうまい!!って事です。

後はその人の好みです。


当館でも通常、ご用意しているお料理ばかりでしたが、ヒントもたくさん貰いました。

今後に活かして行きたいと思います。


【魚拓荘鈴木屋】 

http://www.gyotakuso.com

電話:0120-202811