- 近未来の世界。
- クローン人間たちは、自分がクローンである事実を知らずに、全てを管理された施設の中だけで暮らしている。
- 外の世界は大気汚染がひどく、外気に触れようものなら人体にすぐさま害が及ぶと信じこまされて。
- 唯一この世界から出られるのが、「アイランド行き」の抽選に当たること。
- 当選者達は、大喜びで皆に別れを惜しみ、いそいそと出発していくのだが・・・
- ワーナー・ホーム・ビデオ
- アイランド
楽園であると信じ込んでいた「アイランド行き」の本当の意味 を知ってしまったリンカーン（ユアン・マクレガー）は、ジョーダン（スカーレット・ヨハンソン）を連れて、逃げ出す。
ここまでは、なかなか楽しめました。
未来の世界の描き方も面白いし、管理社会に疑問を持つもの・持たないものの隔たりや、「アイランド行き」に関する皮肉な事実など、ありそうな姿だけれどかなり大胆な作り事が入っているし。
だけど、二人の逃亡劇になった後半は、もうメチャメチャ派手にドッカン・ガッシャンが果てしなく続くアクション映画に変身。
ありゃりゃ・・・。
マイケル・ベイ監督というと、
「パール・ハーバー」に「アルマゲドン」に「トランスフォーマー」だから（どれも見ていないけど）、この映画でやりたかったことは、むしろこの後半の部分だったのかもしれないですね。
前半の描写は、そこへ持っていくためのお膳立てに過ぎず、おざなりにされちゃった。
「ガタカ」 のような未来モノを期待して見た私が、お門違いでしたか・・・。
スカーレット・ヨハンソンは白いユニフォームに身を包んで、限られた空間で生きている無垢で無知なクローン役をやっている間はいいけれど、アクションはいただけない。
大声で叫ぶようなセリフが、全くそぐわない！
彼女は、気だるげな女、物憂げな女、あるいは無口なおとなしい乙女、こういった観るものが勝手に想像力を膨らませられる役の方が断然似合います。
雰囲気でオーラを出す女優さんであって、セリフやアクションで演技力を見せるタイプではないのでしょうね。