ARマーカーとは | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

昨日、イケアの事例を紹介しましたが、
あれは、ARマーカーを利用しています。

[IKEA(イケア)・AR(拡張現実)家具]
http://ameblo.jp/dupondt/entry-10589044104.html
 
ARマーカーとは、これのことです。
 
$道玄坂で働くベンチャー課長

 
デザインは自由に決められますが、
一般的な条件として四角形、
輪郭があり、白黒がはっきりしているなどがあります。
 
パッと見、QRコードに似ていますが、
それぞれ違いを比較して、ARマーカーが何であるかを解説していきます。
 
まず、バーコードです。
 
$道玄坂で働くベンチャー課長

 
バーコードというのは、数値をバー状にしたもので、 
太さによって数値がきまっています。
 
国際規格では、国コード、企業コード、商品コードの順になっており、
このバーコードでは、日本の国番号が49、プラスステーショナリー(株)が77564、
製本テープの商品コードが083458になっています。 
 
これらは、レジにあるようなバーコードリーダーがあり、
そして、それをデータとして紐付けるためのソフトがあります。
 
本でいえば、ISBN規格があり、書店ではそれらにもとづいて、
在庫管理をしているかもしれませんし、図書館では独自に発番して、
貸し出し状況を管理しているかもしれません。
 
リーダーに関しては、ペン型等形状こそ違いますが、
基本的には同じ機能です。
 
しかし、ソフトに関しては異なり、例えば、46678789という数値を
何のデータをデータベースから紐つけるかによって、
抽出される情報も異なってきます。
 
次は、QRコードですが、最近呼ばれなくなりましたが、
二次元バーコードともよばれ、通常のバーコードが数値のみであったのに対し、
QRコードはより多くの情報を搭載ことができます。
 
よく飲食店にあるのは、URL情報が載っており、
それを簡単に読み込める仕組みになっています。
 
QRコードの場合、バーコードと異なり、携帯で読み込む場合が多いため、
リーダーの機能を果たすカメラが装着されていますし、
ソフト自体も携帯購入時にインストールされているため、
特別な準備をすることなく、気軽に使うことができます。
 
他にも、QRコードで画期的なのは、自分もかつて利用していたポメラで、
自分のDM10では対応していませんが、最新型のDM20では、
ポメラで打ち込んだ文章をQRコードに変換して、携帯でその文章を読み込んだり、
最近ではポメラQRコード用のiPhoneアプリがあるため、
ポメラで文章を作り、QRコードに変換して、iPhoneで読み込み、
ツイートをするケースもあるようです。
 


そして、本題のARマーカーですが、基本的な構成は同じで、
バーコード、QRコードがARマーカーに変わり、
リーダーがWEBカメラになり、ソフトがWEBアプリになっています。
 
ARマーカーも、普通のカメラで見ただけでは何の変化も起きず、
あくまでWEBカメラというリーダーを通じ、あらかじめプログラムされている
ソフトで特殊処理を施すことによって、パソコン画面上に、
CGと合成されたような画像が映し出される仕組みになっています。
 
1つの例として分かりやすいのが、
ファッション雑誌である「GQ7月号」に、AR特集があります。
 
その中の付録として、ARキットがあり、WEBカメラとパソコンがあれば、
AR腕時計と、ARネクタイを実際に試すことができるという優れものです。
 
$道玄坂で働くベンチャー課長

 
通常では、単なるネクタイの形をした緑色の紙型なわけですが、
これをWEBカメラを専用ソフトを通すと、こういう風に変化します
 


ネクタイが、つぎつぎに変化しているのが確認できます。
 
ARを利用すると、この場合はネクタイですが、自分の好きなネクタイを
AR上で試着できてしまうのです。
 
昨日のイケアの例ではそれがインテリアでしたし、
この付録では、ネクタイの他にも、腕時計があり、高級腕時計を
ARマーカーを使い、実際に腕時計を装着してかのように再現できます。 
 
GQ7月号には、付録のほかにも、いろんなAR事例が紹介されていますので、
ぜひ、購入して、付録を使ってARを自分で試してみてください。。
 
GQ JAPAN (ジーキュー ジャパン) 2010年 07月号 [雑誌]/著者不明

¥580
Amazon.co.jp