人を動かす感情と共感 | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

人はロジックでは動かない、
そう強く感じたのが、ブログでも紹介しました
ハードクレーム対応でした。


http://ameblo.jp/dupondt/entry-10462283931.html
 
自分は個人的に数学や数独が好きで、
物事をロジック的に考えるクセがありますが、
人と接する上では、場合によってはそれを
全面的に出さない方がスムーズにいくこともあります。
 
古代ギリシャの哲学者、アリストテレスは、
人を動かすための3つの要素を上げました。
 
1 論理(ロゴス)
2 感情(パトス)
3 信頼(エトス)
 
相手がビジネスマンであれば、
ロジック性の会話の方がいいかもしれませんが、
特に相手が女性であれば、ロジック性など、
まるで必要なく、むしろ会話の障壁かもしれません。
 
脳の進化においては、次のように変遷します。
 

ハ虫類の脳 --> ホ乳類の脳 --> 人間の脳 


生きるための脳 --> 感じる脳 --> 思考する脳 

 
つまり、物事の判断においては、
「論理的に考えてから、感情が好き嫌いを判断する」 より
「感情が反応 --> 理屈であとづけする」 という構図。
 
相手に協力してもらうということを仮に目的とすると、
ロジックで説明して納得させるよりも、
ストーリーで相手を疑似体験、共感させたほうが、
協力してくれる可能性が高いといわれます。
 
やっぱり人間は、感情の動物なのです。
 
すぐれたドキュメンタリーとは、どれだけ視聴者に、
感情の振れ幅を発生させ、インパクトを与えられるかだといいます。 
 
ナチス党大会を収録した「意志の勝利 」という
長大なドキュメンタリー映画がありますが、
そこでのヒトラーの講演は、ロジック性はないのですが、
聴き手を熱くさせるものがあるのです。
 
ヒトラーの行為が歴史上、許されざることであるのは、
いうまでもないですが、仮に自分があの状況下におかれていたならば、
ロジックよりも感情が優先し、ヒトラーに従っていたと思います。 
 
仕事においてロジック性はさることながら、
実際は、人間の集まりである以上、感情の機微を
つかむことが、成功の要因かもしれません。
 
「ロジックで 終始説明 嫌われる」 シチョウアタリ
  

ロジックだけでは思いは伝わらない! 「共感」で人を動かす話し方/菅原 美千子

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