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【生きた化石!恐竜と共に居たなんて!】

 ムカシトンボのあらましを聞くと、是非見てみたい!って思った方も居らっしゃると思うんです。

たかちほは見てみたいですから・・・・・

実はムカシトンボは全国域に居るんです。東京近郊にだっているんですよ(^O^)

しかし、どうして見る機会が少ないかは・・・・

【涼しい所が大好き】

ムカシトンボは寒冷地に適応したトンボで、特に幼虫はムカシトンボの幼虫(ヤゴ)は冷涼な清流水温の低い渓流(夏期16-17℃以下)でしか棲息出来ず、現在の分布もこの条件に合致した地域に限られる。

【川の流れが停滞しては駄目って事です】

 そのため河川の改修やダム建設などの影響を受けやすい昆虫だ。

【地域によっては絶滅の危険性も!】

実際ムカシトンボは、宮城県、三重県、長崎県では絶滅危惧種として扱われており、その他の多くの都道府県でも、準絶滅危惧や要注意種として扱われているため、地球の気候変動が進行すれば、生息環境への影響も懸念され、保全に十分考慮することが求められるともしている。

( 'ω'o[ しかし!このトンボの不思議な所は人間との共生で栄えていた部分も有るんです! ]o

 豊かな日本の自然を象徴するムカシトンボですが、北海道から鹿児島県まで、ほぼ日本全国の渓流に生息しています。

 そして幸か不幸か、平地の少ない高知県はムカシトンボが生息する渓流が多い上、山深い場所にまで耕作地が整備されていたことから、全国的にもムカシトンボを見つけやすい地域なのです。

 

 ただ、山間部の人口減少を受け放置林が拡大し続ける昨今、沢涸れや日照不足に陥る渓流が続出、ムカシトンボも各地でその数を減じ続けています。日照不足による産卵植物の消失や藻類減少に伴うヒラタカゲロウ類など幼虫の食餌減少、流水量減少に加え、水中に落下した落ち葉や木本類のヘドロ化など有機物腐敗に伴う溶存酸素量の減少、さらには未熟成虫のエサ場となっていた山田の放棄など、ムカシトンボを取り巻く環境は厳しさを増すばかり。

 

 四万十川流域では、多くのトンボ類が乱開発によって姿を消しているのに対し、ムカシトンボの減少は人工の手が入らなくなったことが最大の原因という、皮肉な状況となっているのです。

 

【じゃあどこに行けば見られるんだ?】

住んでいる場所が、山地の渓流だからでしょう。関東近辺の人は春に高尾山の渓流域に行けば見られるのではないかと思います。

 

それでは、どうやって見分けるのか?圧倒的に他のトンボと全く違う特徴が有るんです。

ら~ん・・・・

そうなんです!羽を閉じてぶら下がって止まるのが最大の特徴です

皆様がよく見かけるトンボ類は(これはオニヤンマ)皆羽を開いて止まってますよね?

赤とんぼも開いて止まります。

羽を閉じるトンボは他にも居ますが、ぶら下がらず平行に止まっています。

あと黄色と黒の縞模様だけはオニヤンマと似ていますが

●体の大きさと

オニヤンマ:成虫の腹長はオス70mm・メス80mm、後翅長はオス55mm・メス65mmほど。頭部から腹の先端までは9-11cmほどに達する。メスはオスより大きく、尾部に産卵弁が突き出る。

ムカシトンボ:全長50mm前後

●複眼が圧倒的に違います

ヤンマ科は

複眼が一点で接していますよね?ムカシトンボ科は

目が離れていまます

トンボの話を掘り下げたところで、再び稲作の事について語っていきます。次回は「実は質屋って稲作が起源!です。稲作が質屋とは一体どういう事でしょうか?

 

次回は→その7