戦争のない社会へ 

~お釈迦様の考える平和とは~

 仏教では、内乱と外国からの侵略を、人間界における七種の災難の中に数え、この七難を消滅させる事、それと同時に、更に七福を生ぜしめる事が、仏教者は言うに及ばず、国王、為政者たちの最大の務めである、とされている。

※今の坊さん達ってこれが出来てますか?出来ていない人が居たとしたら、修行の意味が全く無いと思いますよ。お釈迦様の言う事を裏切っている訳ですから。→真面目な方には言ってません


戦争のない平和な状態が、万民に幸福をもたらす第一の条件である、と考えられているのである。


 七難とは何か?これは仏教の経典によって解釈が少しずつ異なるので全部載せます。


【七難とはなんであるか?】

「薬師経の七難」

①人衆疾疫(にんしゅうしつえき)難

伝染病が流行り、多くの人が死ぬ
②他国侵逼(たこくしんぴつ)難

外国から侵略され、脅かされる

③自界叛逆(じかいほんぎゃく)難

内部分裂や同士討ち
④星宿変怪(せいしゅくへんげ)難

天体の運行に異変が起こる
⑤日月薄蝕(にちがつはくしょく)難

日食や月食
⑥非時風雨(ひじふうう)難

季節はずれの暴風や強雨
⑦過時不雨(かじふう)難

雨期に雨が降らない天候不順



【仁王経の七難】
①日月失度(にちがつしつど)難

太陽や月の運行が異常を示す事であり、具体的に言えば、太陽は朝に出て夕には沈み、季節によって見える高さが異なる事が、正常な運行という事になるが、これのリズムが狂う事を言う
②衆星変改(しゅせいへんかい)難

二十八宿が度を失いとあるが、これは各星座の運行が異常を示す事である。ここでは太陽系内の惑星の運行の異常や、時ならぬ彗星の出現などもあり、北極星等の動きの異常などもこれにあたる。
③諸火梵焼(しょかぼんしょう)難

大火によって多くの物が消失される
④時節反逆(じせつほんぎゃく)難

季節にそぐわない天候などにより、様々な災害が発生する事
⑤大風数起(だいふうすうき)難

様々な大風に伴う災難の事を云う。
⑥天地亢陽(てんちこうよう)難
今で言う大旱魃などを云う。異常気象などにより雨が降らず、熱波等で農地が乾燥した結果、作物が実らないという災難である。

⑦四方賊来(しほうぞくらい)難

国外から侵略され、様々な圧力をかけられ、国外はもとより国内でも争いが巻き起こることを云う。その結果、百姓・国家の基幹産業なども荒廃し、国として成立しなくなってしまう難である。
※今の坊さん達・・・・現代の日本の社会はどうなっているか考えて見て下さい。まさに四方賊来とは思いませぬか



【法華経の七難】
①火難
②水難
③羅刹難

悪鬼による難

④刀杖難

己を信じきれぬ事による難。理想と現実が、切り離されること
⑤鬼難

自分で自分を騙すこと。
⑥枷鎖難

牢獄に囚われる難一切の束縛のこと
⑦怨賊難

欲を畏れることによる難

※日蓮は『立正安国論』の中で縦横(じゅうおう)に引用している。

~以上~


戦争の拒否は、まず人命の尊重に始める、人命及び、およそ生命あるものを殺害する事を戒める戒が、小乗、大乗を通じて第一位に位している。


その一例として大智度論の内容をここに記します。

「仏は、殺罪を、罪の中で最も重い罪とされた。もし人々が、種々の徳を収めても、不殺生戒がなければ、あらゆる徳も無益となる。罪の中では殺罪が最も重く、諸々の口説くの中では、殺さぬ事が第一である。この世の中で生命を大切にする事が第一の前行である」


しかし、意外にも大乗仏教では、ある特定の条件の元では、殺生が肯定されいている部分が有るのです。

※この話は、とある酷い事を行う者へのケースであり、一般に殺生を推奨をしているという話では有りません。


そんなぁΣ(゚д゚lll)オドロオドロシイ!と思ったあなた・・・・・



次回に紹介する部分で、間違った自由。何でも許される訳ではない!が悟れる筈です





続きは→その➁