ワコール「シェイプパンツ」CM | 牧歌組合~45歳からの海外ミュージシャン生活:世界ツアーに向けて~

ワコール「シェイプパンツ」CM

ワコールアップルヒップ
ワコールアップルヒップ
ワコールシェイプパンツ
ワコールアップルヒップ
ワコールシェイプパンツ
ワコールシェイプパンツ
ワコールシェイプパンツ
ワコールシェイプパンツ
タモリ倶楽部のオープニング繋がりで、伝説のワコール「シェイプパンツ」のCM音楽を採り上げよう。このCMは1982年に放映されたものであるが、一種の社会現象ともなり、中学校・社会科の教材資料などにも採り上げられていた。ご記憶の方も多いであろう、「ガードルでもない。ショーツでもない。もう、これは、シェイプパンツ」というキャッチフレーズ。
早速、コード進行を見てみよう。キーはEメジャーだ。

ヒップ、2、3、4 ハロー、アップルヒップ ヒップ、2、3、4 ハロー、アップルヒップ
|E-A |E-A |E-A |E-A|

単調な1コード進行から発展したⅠ-Ⅳヴァンプ なのだが、ベースとギターは敢えてコードAの音を出さず、Eコード音を持続させている。こういった演奏スタイルはアメリカ南部のスワンプ・ロック系に多く見受けられ、独特な泥臭さを演出する。

わがままならば 思い切り, Take My
|G#m-A |G#m-A|

トニックⅠ(=E)の代理コードⅢm(=G#m)でヴァンプを持続。ここで初めて、ベースとギターはコードAの構成音を鳴らし始める。このことにより、単調なコード進行に彩りを添える。

Hand, Take My Hand, Just Don't Ever Let Me Go, Please
|G#m |D#7/G
Ready to my dear 一枚、上手さ So Good
|B7/F# |F#m7-B7 |E|


|Ⅲm|Ⅶ7|Ⅴ|Ⅱm7-Ⅴ7|Ⅰ|
終わり2小節はツーファイヴ。 前半3小節はちょっと面白い。
Ⅶ7-Ⅴ進行は、短6度上昇であまりお目にかからないタイプだ。この部分がかなり特徴的になっている。
かつ、ベースラインは半音下降しているのがミソ。
「一枚、上手さ」とパンツに絡めた歌詞も憎い。

歌と演奏はクリエーション。日本のブルース、ロック界の歴史を語る上で重要な存在の竹田和夫が、1970年代末から
84年まで結成していたバンド。
竹田和夫氏は60年代にブルース・クリエーションを結成。あの、カルメン・マキとも共演している。

クリエーションになってから、あのクリームのプロデューサー、フェリックス・パッパラーディに気に入られ、彼のプロデュースでアルバムを作成したこともある。ゴスペルとブルース、カントリーに影響を受けたアメリカ南部の泥臭いロックをスワンプ・ロックと呼ぶのだが、日本でそのスタイルを採用したバンドとしては第一人者となるとおもう。

CREATION
「ハロー・アップルヒップ」は、アルバム『ロンリー・ハート』 に収録されていて、草刈正雄、藤竜也、柴田恭平が主演のNTV『プロハンター』の主題歌「ロンリー・ハート」も含んでいる。また、クリエーションは松田優作のバックバンドを務めていた時期もあり、70~80年代の日本芸能史を語る上で欠かせない存在だ。一枚、上手だ。

#自分の女房は少女時代、当時の松田優作ライブを見に行ったことあるらしい。くそ、ワシも見たかった。


プロハンター BOX
松田優作
YUSAKU MATSUDA(1978~1987)


■関連リンク: 竹田和夫公式ページ

■関連記事: タモリ倶楽部テーマ曲 デコルテメイクブラ  シェイプUPインナー


☆音楽解析の続編は『コチラ』 にて!