スターウォーズ新作、ネット流出 | 牧歌組合~45歳からの海外ミュージシャン生活:世界ツアーに向けて~

スターウォーズ新作、ネット流出

◆サブドミナントマイナー

19 日に公開されたばかりのスター・ウォーズ エピソードⅢが早くもファイル交換ネットに流出。

16,000人がダウンロードしたらしい。一応劇場に見に行けよなぁ、と。

さて、スター・ウォーズのテーマと言えば、巨匠John Williams のアノ曲。冒頭部のコード進行は、

|C  |F-C|F-C|B♭-G|。

|Ⅰ |Ⅳ-Ⅰ|Ⅳ-Ⅰ|Ⅶ♭-Ⅴ| で、これも音楽の骨格 |Ⅰ|Ⅳ|Ⅴ|のバリエーションである。

2小節目、3小節目の(Ⅰ→)Ⅳ→Ⅰという進行はヴァンプと呼ばれる、ワンコード進行修飾(アーメン終止と同じ理論です)。それを除くと、

|Ⅰ |Ⅰ|Ⅰ|Ⅶ♭-Ⅴ| となる。Ⅶ♭は突飛なようですが、サブドミナントマイナーと呼ばれるⅣmの代理コード。(ファラ♭ドとシ♭レファで1音しか重なりませんが、親近性の強いテンションをそれぞれ追加、Ⅳm6、Ⅶ♭7とするとファ、レ、ラ♭の3音が重なるため代理可能)。つまり、

|Ⅰ| Ⅰ| Ⅰ|Ⅳm-Ⅴ|。

Ⅳm サブドミナントマイナーは、Ⅰの同主調変換Ⅰm のサブドミナント。Ⅳ→Ⅴ進行をつなぐものとして頻繁に使われます。

Ⅰ→Ⅳ→Ⅳm-Ⅴ。音楽の骨格に装飾のひとつ、サブドミナントマイナーを加えることで色合いが増していくのです。

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