(7) 入院 | as is

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小さな私が出会った、日々の出来事について。

ショックのあまり気が遠くなったお陰で(?)、

その後の処置ことは、あまり覚えていない。


たぶん、ルートをつくる時ほどの苦痛は、

なかったんだと思う。


処置後すぐに撮ったレントゲンを見せてもらった時、

『そりゃ、処置が苦しいはずだわ』

と素直に思った。


脇腹に近い肋骨の間から入れられたドレーンは、

真っ直ぐ上に向かい、鎖骨沿いを通って、

先端が心臓の近くまで届いていた。


平たくいうと、胸部X線に

逆“J”の字のシルエット(=ドレーン)が写っていた。


これで、痛くないわけ無かろ?

(注:痛みには個人差があります。)


処置は、胸腔に入れられたドレーンを

チェスト・ドレーン・バッグに繋いで無事終了。


as is-チェスト・ドレーン・バック

↑チェスト・ドレーン・バッグ

  これで胸腔に漏れた空気(場合によっては胸水など)を低圧で吸引します。


処置が終わり、マゴマゴさんが入院手続きを進めてくれている。

「大部屋が空いてないので、2人部屋でいいですか?」

「朝ごはんは、和食?洋食?」

「ご飯は普通?おかゆ?」

…そんなことを訊かれていた辺りから、異変が起こった。


なんか、だんだん痛みが強くなってないか?

しかも、お馴染みの肋間神経痛のような…。



なんとなく、、局所麻酔が切れたっぽい 叫び


hiron「先生、痛みが出てきました。」


キラリ先生「どんな痛み?」


hiron「肋間神経痛と同じ痛み。」


キラリ先生「そうか、出てきたか…。」

あぁ、と慣れた様子で

鎮痛剤(ロキソプロフェン)を出してくれた。



薬を飲み、病室に移動したものの、

痛みは一向に引かない。

むしろ強くなる一方。


そこへ病棟の看護師さんがやって来て、訊く。

「朝ごはんは、和食?洋食?」

「ご飯は普通?おかゆ?」

…って、すごいデジャヴ。


同じ答えをしたらつまらん、と思い、

マゴマゴさんの時とは違う“おかゆ”を所望しておいた。