と言ったかどうかは知りませんが、不動産ファンドリサ・パートナーズのスポンサーとして、
NECキャピタルソリューションが登場しました。40億円の優先株出資で、実質26%保有の
筆頭株主となり、リサを持分法適用会社とします。

リサのリリースです。

業務資本提携、第三者割当による優先株式の発行及び定款の一部変更に関するお知らせ

ロイターも引っ張っておきましょう。

リサとNECキャピタルソリューションが業務資本提携
[東京 9日 ロイター] リサ・パートナーズとNECキャピタルソリューションは9日、業務資本提携を締結したと発表した。リサはNECキャピタルソリューションを割当先とする第三者割当増資により第1種優先株式40億円を発行する。払込期日は3月23日。
 優先株に付与されている普通株の取得請求権を全て行使した場合、NECキャピタルソリューションはリサの総議決権数の約26%の普通株を取得することになり、リサはNECキャピタルソリューションの持分法適用会社となる見通し。また、株主総会の決議を経た上で、NECキャピタルソリューションからリサに社外取締役1名を派遣する。
 両社は、不良債権領域での共同投資や企業再生での協業のほか、新たな投融資スキームの共同開発など将来の協業領域の拡大にも取り組む。協業推進委員会を発足させるほか、テーマごとにワーキングチームを編成し、提携を推進する。



リサ・パートナーズは、もともと長銀で長いキャリアを持つ井無田敦氏が設立した会社で、
東証一部上場ながら、他の新興不動産会社同様、同族会社のような株主構成でしたが、
この環境下では、王国を維持することは困難だったようです。

ゼファーの破綻が非常に昔に思えてきますが、アーバン、リプラス、クリードなど破綻組、
パシフィックも含め、銀行に担保として株を取られて売却されてしまったところもありますが、
ジョイント・コーポレーションに続き、うまくスポンサーを見つけた例になるのでしょうか。

いつも出している、ちょっと古い不動産ファンド残高ランキングですが、逝ってしまった、
クリードとレイコフにちょうど挟まれたリサが手を打った、というのはなんだか奇遇?
まだ何も対策の出てきていないファンドも、手を打たざるを得ないでしょう。

ダヴィンチ・アドバイザーズ    ヘラクレス  2兆1,689億円(08年12月予)
パシフィックホールディングス   東証1部   1兆1,968億円(08年11月予) ピンチ!
ケネディクス             東証1部   8,700億円(08年12月予)
セキュアード・キャピタル      東証1部    6,042億円(08年12月予)
アセット・マネジャーズ       ヘラクレス   5,300億円(09年2月予)
クリード                【破綻】     4,500億円(08年5月予)
リサ・パートナーズ  東証1部   1,672億円(07年12月) スポンサーゲット!
レイコフ                【破綻】    1,651億円(07年11月)
トーセイ                東証2部   1,273億円(08年2月)