みずほ証券が大リストラを慣行するようです。

[東京 28日 ロイター] みずほフィナンシャルグループのみずほ証券が28日発表した2008年3月期決算は、当期損益が4186億円の赤字(前年同期は269億円の黒字)となった。

 サブプライム問題に端を発する信用収縮の影響で、保有する証券化商品の評価損失が拡大し、債券のトレーディング損益が前年同期の427億円の黒字から3971億円の赤字に悪化したことが主因。


 業績悪化をふまえ、みずほ証券は、内部の組織運営の効率を高めるため部室数の削減のほか、希望退職を募り全従業員の15%にあたる300人を削減 する。営業経費は連結ベースで20%削減するほか、今年4─9月までは役員報酬は削減する。横尾敬介社長の報酬は30%削減する。


 08年3月期の決算で信用収縮の打撃を受けた英国現地法人(みずほインターナショナル)では、ビジネスラインの更なる見直しで一層の経費の圧縮を 進める。住宅ローン担保証券(RMBS)やRMBSを裏付け資産としたCDO(債務担保証券)関連資産については、最終処理を行う方向で対応して行くとし ている。


 みずほ証券の業績悪化にともない、延期を繰り返している新光証券との合併について、みずほFGは、合併期日を2009年5月7日に決めたと発表した。



みずほ証券で働いている友人によると、33歳以上で希望退職を募っているとのこと。
ただ、実質的にこういうときは、「希望」といいつつ肩たたきでしょう。

みずほ証券は、去年もエクイティトレーダーなどをばっさりリストラしていましたので、
「みずほ」というイメージは全く無く、雰囲気としては完全に外資系のそのものです。
ただ、意図的にリスクを取っているというよりは・・・リスク管理が甘いイメージがあります。

また、この「英国現地法人」というのが日本の会社にとっては鬼門です。
野村の英国現地法人がCMBSで巨額の損失を出したのは1998年。ちょうどそれから10年です。
野村はこれに懲りているので、サブプライム対応も他社と比べてかなりすばやかったのでしょう。

みずほ証券はまだまだやられていく方向でしょう。「社長報酬30%減」、「最終処理の方向」と
いうなんともいえない発表が、この先の更なる暗雲を予感させます。

金融業界に来て初めて、こういった大きなダウンターンを経験しているところですが、
金融・投資の世界では、トレーダー同様、一番重要なのは「損切り」なのですね・・・。