超久しぶりに、お給料の仕組みについて書きます。

本日の日経に「各社の採用計画」という採用数と初任給の一覧の掲載がありました。
2,204社の回答を載せてありますが、ざっと平均を出せば月給20万~21万でしょうか。
6ヶ月分のボーナスが出たとして、年俸360~380万円程度。

これが日本の上場企業に勤めた場合の期待値になります。
ではこの中で、これを上回る企業を抽出してみましょう。基準を26万円以上にすると、
2,204社がなんと、以下の11社に絞られてしまいます。(目チェックなので見落とし可能性あり)

会社名           昨年度採用数    初任給
--------         ------------     -------
グリーンランドリゾート        1名     299,700
日本経済新聞社           67名     265,500
集英社                16名     262,300
リクルート              364名     297,755
日興コーディアル證券       394名     300,000
グローバルダイニング         6名     300,000
プライム・リンク             3名     260,000
リサ・パートナーズ          11名     300,000
大京                   45名    283,397
タカラレーベン             24名    284,100
富士バイオメディカル         41名    280,000

さて、ここから何が言えるでしょうか?
以下のようにスクリーニングして考えて見ましょう。

会社名           昨年度採用数    初任給    業種
--------         ------------     -------  -------
グリーンランドリゾート        1名     299,700  リゾート
日本経済新聞社           67名     265,500  出版・マスコミ
集英社                 16名    262,300  出版・マスコミ
リクルート              364名     297,755  出版・マスコミ
日興コーディアル證券      394名     300,000  証券
グローバルダイニング         6名     300,000  外食
プライム・リンク             3名     260,000  外食 
リサ・パートナーズ          11名     300,000  不動産
大京                   45名    283,397  不動産
タカラレーベン             24名    284,100  不動産
富士バイオメディックス        41名    280,000  医薬品開発

一ついえるのは、最大で30万円程度だということ。当然ここに業績連動の
ボーナス等もついてくるのでしょうが、上記と同じ考え方で計算してみれば、
常識的な新卒の年俸の上限額は540万円程度といえるでしょう。

逆に言えば、これを越えて初めて、「高い給料をもらっている」といえるとも
考えられます。つまりそれは「一般常識」の外の枠にいると言うことです。

次に、業種を見ると、業界にかなり偏りがあるように見えます。よく言われる、
以下のようなことが真実なのだと思わせられます。

・外食、不動産は一発当てるとでかい
・出版、マスコミはおいしい
・金融はなんだかんだ言って給料高い

さて、次に採用数を見ると、2社を除くと、どこも少数採用だと言えます。
高い給料を多くの人に払える会社は少ないということでしょう。

最後に、知る限りどの会社もハードワークで知られる会社です。
集英社はそうでもないように見えますが、きっと大変なんでしょう。
働かざるもの食うべからず。「ワークアンドライフバランス」なんてことを
新卒から言っていては高い給料はもらえないということでしょう。実際。