おはようございます(こんにちは)。三重心身クリニックの臼井卓士です。
毛ガニは年間を通じて漁がありますが、やはり寒くなってくると食べたくなってくる食材の一つですね。
今回活き毛ガニにチャレンジしてみることにしました。昨日は蒸し方をご紹介し、今回はさばき方です。「活き毛ガニ」の方は昨日のブログも見てくださいね(→過去記事
)。ボイル毛ガニの場合は、今日のさばき方からご覧になってください。
準備はこれだけです。
●蟹を切るためのキッチンばさみと包丁
●軍手(蟹のトゲなどで手を怪我しないように)
●まな板、盛り付け皿
①足を切り離します。
軍手などをはめ、甲羅を裏返しにした状態で、足の付け根にハサミを入れ、切り離します。
②ふんどし・甲羅を外します。
ふんどし(腹部の三角の部分)を切り取ります。腹部を押さえ、甲羅に親指をかけ、カニミソがこぼれないように甲羅を下にした状態で気を付けて甲羅をはずします。外した甲羅はお皿に乗せておきましょう。
③ ちょっと見にくいですが、足の付け根にある「ガニ」と呼ばれるエラ(灰色のビラビラしたもの)は食べられませんので、ハサミで切り取ります。
④本体に付いている口や触角?などを切り取り、縦に半分に切ります。ワタリガニなどと比べ骨格が固いので、足の切り口に対して縦になるように、更に半分に切ります。包丁を使ってもキッチンバサミでもどちらでもよいです。ちょっとつぶれやすいですが、ご家庭で食べる分には問題ないと思います。
⑤次は足の処理です。各々1本の足につき、付け根部分の太い部分と、爪部分の細い部分の2つに分けます。
⑥太い節に切れ目を入れます。太い部分は、毛の少ない内側に2本切れ目を入れます。セロファンのように薄く柔らかいです。すると簡単に殻を剥がすことができます。
⑦細い節は、上側の角を、身を切らないようにキッチンバサミで切り取ると食べやすくなります。ちょっと硬いのでハサミを滑らさないようにしましょう。
⑧後は盛り付けて、お好みでお召し上がりください。レモンなど絞ってもよいですが、そのままで十分おいしいです。
蒸すほうが、カニの味が凝縮されます。せっかく手間をかけて家で調理するので、ぜひ蒸したてを召し上がってください。解凍物や、ボイルして冷やして売っているものとは全く味が違います。
さて毛ガニの栄養面での評価です。カニは全般に高タンパク低カロリーな食材です。ビタミンB1、B2、ナイアシンといったビタミン群を豊富に含み、亜鉛や鉄、銅などのミネラル分も豊富に含まれています。かに身の赤い色はアスタキサンチンという色素で、抗酸化作用や美肌効果も期待できます。タウリンも豊富で、肝機能の強化や血中コレステロールの抑制に役立っています。またカルシウムも豊富です。
そしてカニ味噌はしっかり食べてくださいね。気持ち悪がって手をつけず捨ててしまう人がいますがもったいないですよ。
かに味噌は、味噌ってつくのでかにの「脳みそ」と思っている人もいますが、実際には「中腸腺」という内臓のことです。人間でいえば肝臓+すい臓のような機能を持った器官です。かに味噌はとても栄養価が高く、脂肪の燃焼を助けるグリコーゲンが豊富に含まれています。