昨日、ブログで浣腸のことを書きました。
薬局でも購入出来るし誰でも使えるものです。
だけど・・・
浣腸が必要な状態かどうかも分からないのに安易に使わないで下さいね。
薬にしろ何にしろ
大切なことは「適応」です。
それが必要な状態かどうか
それが有効であるかどうか
すべては、その「判断」によってなされるべきもの。
その判断を自分で出来るのであればいいです。
「自分の体のことは自分が一番知っている。」
そう言う人もいるでしょう。
でも意外と自分のこと、自分の体のことって客観的に見られないもの。
ましてやお尻は自分で見られません(診れません)。
直腸や肛門に便が無いのに浣腸しても何も出ません。
不発に終わります
せっかくしたのに
あ〜残念
で終わればいいけれど
浣腸をしたせいで
おなかがグルグルしたり
おなかがはったり
人によっては
気分が悪くなることもあります
迷走神経反射と言って
自律神経の反射が起こる人が
少数ですがいるのです。
反応の程度も様々で
ちょっと吐き気がする
脂汗が出る
頭痛がする
フラフラする
心臓がドキドキする
というものから
血圧が下がって意識を失う
もっとひどいものになると
心停止が起こる
という重症のものまであります。
この迷走神経反射は浣腸だけでなく、摘便でも起こることがあります。
大量に溜まった便塊を一気に出すと、血圧が下がって心停止が起こることがあるのです。
私は幸いそのような経験をしたことがありませんが、同業の先生で何度か高齢者の摘便をして、心停止が起こったことがあるという話も聞きました。
だから
排泄って実は命がけの行為なんですよ
特に便秘で何日か便が出てない時は注意が必要です。
一気に出すと血圧が下がるからです。
浣腸で迷走神経反射が起こるかどうかは使ってみないと分かりません。
自宅で一人で居る時に使って
もしも迷走神経反射が起こり
気分が悪くなって倒れても
誰も気付いてくれません。
危険です。
だから
初めて浣腸を使う場合は
医療機関でやってもらうのが安全です。
また
自己浣腸のやり方も
ちゃんと医療機関で
指導してもらいましょう。
誤った使い方で
肛門や直腸を
傷付ける可能性もあります。
浣腸に限らずですが、
ブログに書いてあった
テレビでいいって言ってた
本に書いてあった
という医療情報が
自分に当てはまるかどうかは分かりません。
ネットに限らず
医療情報には
十分、注意して下さいね
こちらの記事も参考にして下さい↓
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