前回のブログで
「ニセ便失禁」の話を書きました。
(「ニセ便失禁」は私の造語です。
医学用語ではありません)
今日は本当の便失禁の話を
したいと思います。
便が漏れる原因にもよりますが
女性の場合、
分娩時の会陰裂傷や
直腸脱や子宮脱などを
伴っているケースがあります。
この場合は
手術が必要なことがあります。
手術すれば良くなるケースもあれば
手術しても満足な結果が
得られないケースもあります
そして
どのような場合に
どんな手術を適応するのか
それは施設や先生によって
判断が分かれることも多いです。
だから
直腸肛門機能を専門にしている先生に
かかられることをオススメしています。
私たちの所に来られた患者さんには
患者さんの希望をきいて
専門の先生を紹介しています。
時々、受診前に
電話で病状の相談を受けて
これは私たちよりも
専門の先生にかかったほうがいい
と判断した場合は
電話口で
専門の先生を紹介することも
時々あります。
本当の便失禁や
直腸脱・骨盤臓器脱などを
伴っている女性には
それを専門にしている
高橋知子先生を紹介しています。
高橋先生は
うちの院長と同門の
社会保険中央総合病院 大腸肛門病センター
出身の先生です。
(現在は東京山手メディカルセンターという名称に変更されています)
地道にまじめに
肛門の医療をされている
私が尊敬する女医さんでもあり
大切な友人でもあります。
千葉県なので
関西の患者さんは
なかなか受診が難しいのですが
それでもわざわざ千葉県まで
受診される方もおられます。
また
私の外来には
東京や千葉、埼玉、神奈川など
関東地方からの患者さんも多く、
便失禁の治療に関しては
高橋先生をご紹介しています。
多忙な外来診療でも
患者さんの話を
ちゃんと聞こうとされており、
必要の無い手術はすすめません。
そして
本当に手術が必要な場合は、
日本国内でも数少ない
泌尿器科・産婦人科・肛門科
合同チームがあり、
それぞれの専門家が
一緒に手術に携わります。
肛門だけ治しても
解決しない悩みも多く、
総合的に診察して判断されるので
女性にとっては安心です。
高橋知子先生の病院はコチラ↓
亀田総合病院 直腸肛門外来
東京の京橋にも亀田のクリニックがあり
高橋先生も外来をされています↓
便漏れでお悩みの方で
本当の便失禁の場合は、
ちゃんと専門家にかかられることを
オススメします。
院長が社会保険中央総合病院で
研修した経緯から、
紹介先は東京が多くなってしまいます
高橋先生以外で
直腸脱や便失禁の患者さんに
ご紹介する先生は
東京山手メディカルセンターの
山名哲郎先生
関西だと
尿失禁や骨盤臓器脱の女性には
第一東和会病院
女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンター
竹山政美先生
直腸脱の手術に関しては
をご紹介しています。
どの先生に紹介するかは
疾患にもよりますし
患者さんの希望によっても変わります。
また
医師の技術とは無関係に
人として合う合わない
という側面もあるでしょう。
受診してみて
ちょっと・・・
という場合は、遠慮無く
セカンドオピニオンで
他の先生にかかられてもいいと思います。
ただ
ご紹介した先生方は
必要の無い手術はされないので
その点においては信用しています。
「医者選びも寿命のうち」
と言いますが
ご自身が
何を大切にしたいか
どうありたいかで
治療の選択も
医師の選択も
変わってきますからね。
あなたにとって
良い医師に巡り会え
幸せな医療が受けられることを
心から願っています