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オシリに限らず洗いすぎると皮膚はかゆくなります。
冬になると入浴後、体のあちこちがかゆくなったり、
膝下がカサカサになって粉ふき状態になったり、
顔を洗うとつっぱり感があったり
洗い物のしすぎで手が荒れたり・・・
なんて経験、ありませんか?
それは皮脂膜が脱落することによって生じます。
皮脂膜というのは皮膚の表面を潤している自分の体から分泌される天然のクリーム。
この皮脂膜は皮膚に含まれている水分が蒸発するのをブロックしてくれています。
皮脂膜があるから皮膚が保湿されているわけです。
皮膚に水分があるからこそ、皮膚は柔軟性を保っていられます。
肘や膝などを曲げても皮膚はちゃんと伸びますよね?
裂けたりしないですよね?
それはちゃんと皮膚に水分がある証拠。
これがなくなるとパリパリの皮膚になっちゃいます。
伸縮性がなくなり、シワに沿って亀裂が入るようになったりします。
いわゆる「あかぎれ」のような状態ですね^_^;
要するに皮膚が乾燥した状態です。
皮膚が乾燥するとかゆみを選択的に伝える「C繊維」という神経線維が皮膚の表面まで伸びてきて増殖するのです。
だからかゆくなるのです。
かゆみの閾値が下がってかゆみを感じやすい皮膚になるのです。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬の笑顔って見たことあります?
犬も笑うんですよ!
ほら、笑ってるでしょ(^-^)
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かゆいから当然、掻いたりこすったりしてしまいます。
そうするとさらに上皮が剥がれて皮膚がボロボロになり湿疹状態となります。
湿疹が形成されると皮膚から「かゆみ物質」が放出されるため、ますますかゆくなります。
かゆいから掻く→掻くから余計にかゆくなる
という「かゆみサイクル」に陥ってしまうと湿疹はどんどん悪化し、四六時中かゆくなります。
肛門のかゆみについては「夜間のみかゆい」ということが多いのですが、
湿疹がひどくなると日中、仕事中にもかゆくなり、集中力を欠くようになってしまいます。
さすがに会社でオシリをボリボリ掻く・・・なんてことは恥ずかしくて出来ませんね^_^;
だから皆さん、わざわざトイレにいって掻いているようです^_^;
掻くとその時だけはスッとするのですが、あとで余計にかゆくなります。
そしてそれがエスカレートすると皮膚が傷だらけで、今度は逆に痛くなります。
ヒリヒリとした表面的な痛みです。
いわゆる「痛がゆい」状態ですね^_^;
こなるともう重症です。
ちゃんと炎症を抑える外用剤による治療が必要になります。
あなたは大丈夫ですか?
掻いてませんか?
一日中かゆくないですか?
痛みが出てきてませんか?