鼻中隔延長手術の長期経過はどうなのか?本当に安全なのか?また、耳介軟骨移植とどう違うのか?
皆さん、こんばんは
今日は高須クリニック名古屋院の忘年会でした
英津子先生が仕切りまくってました
英津子先生プレゼンツの中華レストランでした
盛り上がってました
それでは本題に入ります。
鼻中隔延長手術というのは、鼻の中にあって鼻の支柱である鼻中隔の鼻中隔軟骨に、耳介軟骨あるいは肋軟骨を2枚重ねにして鼻中隔を延長して、鼻先を伸ばす手術です。
耳介軟骨より肋軟骨のほうが硬いため、肋軟骨で行うほうが鼻先を大きく出せると言われていますが、その代償として胸に大きな傷が残ります。
同じく鼻先を伸ばす手術に耳介軟骨移植という手術があります。
耳介軟骨移植は耳の穴の中や耳の裏から軟骨を採って鼻先に移植する方法です。
耳介軟骨移植が鼻先の軟骨の上に耳介軟骨を乗せて鼻先を出すのに比べて、鼻中隔延長手術は鼻の支柱である鼻中隔そのものを延長して鼻先を出すので、鼻先を出せる量は鼻中隔延長手術のほうが少し大きいです。
私の場合、個人差はありますが、鼻先を2~3㎜程度出すときは耳介軟骨移植を、4~5㎜程度出すときは鼻中隔延長手術を行います。
鼻中隔延長手術は耳介軟骨移植よりも手間がかかり手術時間も長いため、手術料金ははるかに高くなりす。
高須クリニックでは患者様の希望に合わせて、耳介軟骨移植と鼻中隔延長手術を使い分けていますが、実際には耳介軟骨移植をする人のほうが多いです。
理由は、長期的な経過を考えると、耳介軟骨移植はリスクがほとんどなく、鼻中隔延長手術はリスクが高いからです。
鼻中隔延長手術は、強力な支柱を作って鼻先の皮膚を無理やり突っ張らせて出す手術なので、無理して大きく鼻先を出した場合、術後5~10年くらい経つと、鼻先の皮膚に負担がかかり、鼻先に軟骨の形が浮き出たり、鼻先の皮膚の圧力によって延長した鼻中隔が曲がって、鼻全体が大きく曲がってしまうことがあります。
そのため、当院で鼻中隔延長手術をするときは、長期的な経過を考慮して、無理して鼻先を大きく出さないようにしています。
また、鼻中隔延長手術は大量の肋軟骨あるいは耳介軟骨を移植するため鼻の穴の中が狭くなり、鼻呼吸がしずらくなったり、鼻づまりになりやすくなったりすることがあります。
須クリニックには、他院で鼻中隔延長手術をした後、鼻呼吸がしずらくなったり、鼻づまりになったり、5~10年経って鼻先の軟骨の形が浮き出たり、鼻全体が曲がって不自然になったりして、修正目的で来院される方が多いです。
私の個人的な見解では、他院で鼻中隔延長手術を受けた人の約半数は、10年以上経った後、なんらかの変形を起こし、修正手術を要していると感じています。
美容外科クリニックによっては、通常の耳介軟骨移植だけで充分患者様の満足のいく鼻を作ることができるのに、わざわざ鼻中隔延長手術を勧めたり、一緒に鼻のプロテーゼやゴアテックス、眉間や額のゴアテックスを勧めて手術料金をつり上げようとするところもあるので注意が必要です。
これから鼻中隔延長手術をして、鼻先を大きく出したいと考えている方は、欲望のままに無理して鼻先を出そうとせず、5年後10年後のことを考えて自分の鼻に合った無理のない鼻中隔延長手術を受けるか、無難な耳介軟骨移植を受けることをお勧めします。
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