「痛風」は、風に吹かれただけでも痛いことからこう呼ばれているという説もあります。

痛風は血中尿酸値の上昇によって起こる病気このです。

 

尿酸はプリン体から形成されます。

プリン体が多い植物としては、ビール、動物の内臓、魚の干物などがあります。

プリン体から尿酸を生じるわけですが、過剰な尿酸は針状の尿酸塩の結晶となって関節腔内に析出します。

これを白血球が貪食して、サイトカインを放出するなどして、骨を破壊することで痛風結節が形成されます。

痛風結節が多いのは足の親指。他には膝や肘、あるいは脊椎などにもできることがあります。

なぜ足の親指に多いかというのは完全には解明されていませんが、足の親指が身体の最も末端にあるため、血液循環が十分に行われないため代謝産物が蓄積されやすく、pHが低め。また、温かい血液が流れないので温度が低く、低温とpHの低下は尿酸の溶解度を低下させるため結晶が析出されやすいとされています。

他には、足の親指は最も体重がかかり、機械的ストレスを受けやすいということもあるでしょう、機械的な刺激により、関節腔内に尿酸塩の結晶がパラパラと落ちたり体重がかかって関節内に微小な組織片などができると、尿酸塩の結晶化が起こりやすくなります。

これらの要因が重なり合って、足の親指は痛風結節ができやすいと考えられています。