本家でブログを再開したので、一応こっちにも。まあ、こっちで今後書くかどうかわかりませんが。

シーシェパードが撤退を発表「テロ等準備罪のせいで日本で活動できなくなりました」
 悪名高き反捕鯨活動を行っていた団体、シー・シェパードが活動を停止したそうです。文中ではテロ等準備罪(正式名称は「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案」)の思わぬ効果と書いてありますが、法案作成中に間違いなくこのシー・シェパードを取り締まることも念頭に置かれて作られていたでしょうね。

 シー・シェパードという団体が悪質であり、法に触れている行為を行う団体であることは論を待ちません。法で取り締まる事自体は賛成です。だがしかし、これを「テロ」の枠組みで違法行為とする、法を適用して取り締まるということはおかしいのではないかという気がします。ちょっと頭のおかしい、人権団体の暴走。人権や権利解釈を暴走させる人たちを「テロ」としてしまうのはどうなのか?

 まあ、この団体は捕鯨調査を実力で妨害してきたという側面があるので、完全にこの解釈がアウトとも言い切れないのですが。それこそ我々が現在「テロ」として念頭に置く、イスラム過激派の自爆テロだったり、北朝鮮の破壊工作活動とは一線を画する行為。これらが行う「テロ」活動というのは国家及びそれに親しい規模のレベルで行う「戦争」に近い行為。「戦争」とそれ以外の迷惑行為を一緒くたにすることに違和感を覚えます。

 いくらなんでもテロ等準備罪の「等」すぎるでしょう。範囲が広すぎる。恣意的な法解釈・運用余地がありすぎる気がしますね。こういう立法・行政は法治国家としてあるまじきものだと考えます。<了>