消費税は民意を問うべしの巻末にあった編集者の話から。おまけとしてこれを書きます。
そもそも松下政経塾というのは松下幸之助が無税国家の理念に基づいて、税金の無駄遣いに憤って作られたものだった。何が政治を悪くするか?それは世襲であると。世襲を打破するために世に優秀な政治家を送り込もうという目的で始まった。無論政治家だけでなく、その卒業生は多様な分野で活躍をするのだが、それはさておく。
松下の私財60億、企業40億(逆だったかも?)の提供により政経塾は興された。小室博士はその意気やよしと、東大ゼミと同じく無料で講義を引き受けていた。一体、今の民主党における政経塾の面々は小室直樹から一体何を学んだのか?否、幸之助の精神からいったい何を学んだというのか?
今の政経塾の政治家は明らかに当初の政経塾の精神・理念から遠くかけ離れている。アンドロメダ星雲より遥か彼方にある。同塾の理念に共感し、招かれて講義した江田は野田について、「一体政経塾で何を学んでいたのか!」と国会で述べているが、まさしくそのとおり。これは政経塾の看板を語った詐欺ではないのか?看板塾の泥を塗る行為にほかならない。
不思議なのが松下政経塾。明らかに自分たちの理念と違うのだから、破門というのは変だが、公式に何らかの宣言をすべきではないだろうか?無税国家を作るはずが、増税国家を作っている。官僚主権国家に手を貸しているのだから裏切り者!とか爾後我々政経塾とは一切関係がない!とかなんとかバシっと言っとかないと政経塾の名声は地に落ちるばかりではないだろうか?
今でも塾生は輩出されているのだろう。だらしない・腐敗・落伍した諸先輩をみて後輩たち、現塾生たちはどう思っているのやら…。まさかとりあえず首相が出たからめでたい!なんていうことを思ってはいないだろうと信じたい。それでは松下幸之助があまりにも可哀想過ぎる…。