逃げないこと | 大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

「切りすぎた肛門は元には戻せないんだよ・・」故隅越幸男先生の言葉をいつも心の真ん中に置いて「切りすぎない手術」「切らない肛門診療」を追求する肛門科専門医が、手術のこと、治療のこと、日常のことを、綴ります。


私には師匠と思っている先生が

何人かおられます。

もちろん、

医者になってはじめて勤めた病院にも

師匠がいます。



そして幸いなことに、

大阪に来て独立してからも

素晴らしい師匠に新たに出会い

現在も教えて頂いています。



その大阪の師匠のお話です。

参考 スイッチ



この師匠は多くの方から

「コワい人」と思われているようですが、

私にとっては、

とても話がしやすくて、

人間味溢れていて、

他人の気持ちの分かる優しい方です。

ものすごい物知りで、

いろいろな事に精通しています。

遊びにも仕事にも、

宗教や精神修養(修行)にも通じている・・

そういう希有な方です。



そして誰が相手でも、

ものすごくハッキリとものを言う方です。

(だから怖がられているのだと思います)



何より、

物事に動じない

強靱で柔軟な精神を持っています。



先日、お話ししたときのことです。

前々から訊きたかったことを

とうとう尋ねてみました。

「どうすれば

先生みたいになれるのですか?

どんな考えで生きていれば、

先生が学んだように学べるのですか?」



すると師匠は

次のように答えてくださいました。

「僕が昔から気をつけていることは、

『目の前のことから逃げないこと』。

行動として避けるのは

かまわないんだけど、

でもココロは

そのことから逃げちゃダメだと

思ってきた。

だって、

どんなに逃げ回っていたって

いずれ最終的には、いつか

そのことは自分の前に

立ちはだかるだろうからね。」



・・・すごく、感銘を受けました。

同時に、

師匠の素晴らしい能力・人格は、

人生をムダにすることなく

本当にたくさんのことに

向き合ってきた結果なんだ・・

と思いました。



私も

逃げずに向き合うよう

自分を励ましながら

生きてゆこうと思いました。