まじめにやってれば、大丈夫だよ | 大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

「切りすぎた肛門は元には戻せないんだよ・・」故隅越幸男先生の言葉をいつも心の真ん中に置いて「切りすぎない手術」「切らない肛門診療」を追求する肛門科専門医が、手術のこと、治療のこと、日常のことを、綴ります。

大阪肛門科診療所の以前の名称は大阪肛門病院と言います。


明治45年4月1日に曾祖父が始めました。

もう100年前のことです。


大阪肛門科診療所と名称変更したのは平成19年のこと。

ほんの数年前です。


3代目の院長である父は私が医学部の学生の時に急逝しました。

私が大阪肛門病院を継いだのは、その数年後です。

父に代わって診療してくださっていた先生が倒れたときでした。


お世話になった社会保険中央総合病院を辞めて大阪肛門病院に赴任することになったときのこと。

上司にご挨拶に行きました。

これから病院を切り盛りしてゆけるのか不安を感じている私に、上司は開口一番、
まじめにやってれば大丈夫だよ」。


私はこのひとことにずっと支えられています。



日本直腸肛門病学会設立総会の集合写真
当院の初代院長も副会長として最前列に写っています


つまり、

小手先のテクニックを弄するよりも、まじめであることを大切にしなさい。

目先の利にとらわれず、真摯な気持ちで医療をしなさい。

目の前の患者さんの幸せを考えなさい。

己の考え方が一番肝心なんだよ。


と、言う意味だと思います。


それからもう16年経ちます。

辛かったときもありましたが、この言葉を自分なりに守ってきました。


おかげさまで今も大過なく診療をしています。


感謝しています。

ありがとうございます。