Oct 28.
その日は、革命的だったと思う。
初めは、待ち伏せしてアド聞こうと思ってたんだけど、うまくいかなくて・・・
塾の前の交差点で、彼が塾に入って行くのをみて、どうしてなの、って。
でも、絶対なにかが起こるのは、分かってたと思う。
塾で勉強しながら、いつも私は口先だけって、分かった。
気付くのに、随分時間かかっちゃったけどね。
人のせいにする子だった。恋に恋している女の子だったんだ。
このままじゃ、ダメだよ。って。
塾が終わって、またいつもの悪い癖がでちゃった。
やっぱ、もういいや。
私は自分が好き。自分を傷つけたくない。
こ わ い。
先輩が出てきた時、ああ、この人は特別なんだって気付いた。
だから怖くて、やっぱり逃げ出した。
でも、信号待っている間、いろんなことがフラッシュバックした。
‘人生にリスクはつきものでしょ?だったらそのリスクに挑戦すべきよ’
‘なにもかも上手くいくから、心配するな。彼女はお前を愛してるよ。お前がそれだけ愛していれば、相手もそうにきまってる’
ああ、神様。
「大丈夫だよ」友達のメール。
なにかがカチリとなって、私は振り返って、先輩のもとに向かった。
彼はあたしがアド聞きたがってるの知ってる。だからなに?
私は、Fabulous。私は強い。
って心の中で言い続けた。
「先輩メアド教えてもらっていいですか??」
目なんてあわせられなかった。とりあえず、アドを聞く。それだけ。
もちろん彼の答えは決まってた。
私はFabulousなんかじゃない。彼がFabulous。
私のヴィーナス。私が愛した初めての人。
素晴らしい人。私を変えてくれた人。
私 を こ ん な に も 夢 中 に さ せ た 人
たかがアド聞いただけでしょ?って思う人もいるかもね。
でも、こんなにも愛してたら、こんなにも彼が素敵だったら、皆分かってくれると思う。
だけど。
遅すぎたかなって。
彼を好きだと気付くのも。彼のアドを聞くのも。
なにもかも。
だけど、後悔はしたくない。
だから、彼の大学受験が終わったら、まっすぐ彼の目をみて、こう言いたい。
「大好きよ。あなた以上に、素晴らしい人はいないわ」