毒の滴(したたり)-483_1



毒の滴(したたり)-483_2



毒の滴(したたり)-483_3



毒の滴(したたり)-483_4


強がりとかではなく、彼女は本当にネガティブな方向にフォーカスしないのです。
あまりにもインパクトの強い悲惨な事件だったので、かなりのトラウマになってしまったのでは?と思ったのですが、起こった出来事を淡々と語るのですが、被害者意識とかそういうものはなく本当に全くの状況説明なのです。
スポーツイベントでテロを起こした犯人に対しては怒りをあらわにしていましたが、大変な目にあったのに泣き言や弱音が一切ないのです。

フルマラソン後に自分の荷物を取りにも行けないって辛いなあ、と思ったのですが、彼女曰くそんなものはどうとにでもなる、と。
確かにその時点で爆発物がまだあるのかないのかさえわからないのですから、ホテルの判断は正しいのだと思うのですが、もし自分が彼女の立場だったら彼女の様に冷静にいられたとは思えないですし、友人がいてくれた幸運にフォーカスするより事故の悲惨さに鬱鬱としてしまった気がするのです。
もちろん、彼女も肉体的にも精神的にもショックだったと思うのですが、そういうショックな部分にフォーカスして話をしないのです。
彼女の精神力というか懐の深さというか、人間としての器の大きさに感銘を受けました(いつもはなじりあう仲なんですがね)。

続く。
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